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ほぼ対自分向けメモ録。ブックマーク・リンクは掲示板貼付以外ご自由にどうぞ。著作権は一応ケイトにありますので文章の無断転載等はご遠慮願います。※最近の記事は私生活が詰まりすぎて創作の余裕が欠片もなく、心の闇の吐き出しどころとなっているのでご注意くださいm(__)m
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何て美しい理想主義の極致だろう。

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風景描写や漁と海女しか生業のない島、頑固な父親、父を亡くした貧しい家庭といったアイテムがどこまでも日.本的でありながら、主人公カップルの余りの純粋で透明な清らかさはいっそ一神教の教義に近い。肉体の表現の美しさも日/ 本というよりヨーロッパ的。新治の寡黙で不器用ながらどこまでもまっすぐで嘘のない心根は清教徒の在り方すら思わせる。初江の親や新治の母に対する真心も、安夫の狼藉を固くはねつけ拒んだ上で約束を守り告げ口をしない心がけも。嫉妬の余り罪を犯してしまった罪悪感から帰郷を渋る千代子の健気さ、新治が自分を美しいと言ってくれた、それだけでどうしようもない歓喜に襲われ、それ故にこそ己が困難にしてしまった彼の恋の成就を祈るとか、人間味を残しつつも天使か・・・アンタが天使か(;´д`)って正直思っちゃう。
そして若者たちを取り巻く年配の方々もまたそれぞれ味があって魅力的。理解者でありながら思いつめがちなお堅い青年を和ませ励ましてくれる新治の親方、息子たちのために必死で奮闘する母親、初めは気難しく拒絶しながらも新治に娘の婿としてふさわしい人間性が備わっているかどうか確かめるチャンスを与えた照爺、その役目を忠実に果たし、忌憚のない立場で新治を認めてくれた船長。娘の切ない想いを汲み取り、その願いを叶えるべく親族でも何でもない二人のために動いてくれた灯台長の奥さん・・・。
「外から害悪の入り込まない清浄な歌島」で「神に誠実な祈りを捧げ、労働を喜びとする青年」が当然の結果に報いられる話。何て美しいんだろう、普段の三島が放つ毒を秘めた禍々しい美とは正反対の、こういう作品も書けたのか、と川端氏の『みずうみ』読んだ時とは逆の意味で驚きました。余りの爽やかな読後感に圧倒された心持ち(゜ロ゜; 今度から落ち込んだらコレ読み返すことにするわ。(あれ神だの何だのが絡む話嫌いだったはずじゃ・・・?)あ、この一月未だに引きずって突然気持ち悪く思い出し笑いしちゃうのはとらぬ狸エピなんですけどね^^ アレも凹んだ時どんなコントより効くからぜひ皆さん読むべき!まぁ他の話がシュール過ぎてうっかりフルで読んだら鬱になること間違いなしだけどさ(´-`)

図書館トークの続きだけど、大学の頃は資料と教科書でカバンがいっぱいいっぱいでそれ以外のものを借りるというのがまず無理だったな。あと一人暮らしだったこともあり、読書の場が浴室へと移ったために(笑)ボロボロにして読むのでやっぱり購入した文庫本じゃないとダメでした(^^;親にも頼んで必死でビニールのブックカバー探したもん。その前はラップ巻いて持ち込んでた(;・ω・) 好きな入浴剤入れて音楽流しつつ時間のある時は2~3時間、お湯がぬるくなってきたらちょっと捨てて入れ替えて、しながらハイパー贅沢な癒しタイムでした・・・。うん、線に折り目ついてないのでも本を売れないのはこういう理由もあるね!大学の図書館は歴オタパラダイス過ぎて小説にまで目が回らなかった、というのもある。あと京都、ホント小さい本屋が沢山あって(^m^*) マニアックな作品に印象的なポップを付けて目立つように置いてある個性派なお店とか、先生や先輩・友人との会話を通じても流行りや有名どころだけじゃない作品に出会えたり教えてもらえたりしたのは楽しかったです。


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氷の神様って降臨自由自在なんだね(´-`) もうぽんず大明神というかオーサーの秘蔵っ子ワンツーには慣れ過ぎて何も言うことない。Pチャンも含め、上三人は別格だな。彼らの歳になる頃には更なる高みに達するであろう新世代にも凄く良い勉強になったやろ? しかしぶっちゃけ男子のレベルアップぶりに比べると差のつかない女子のつまらなさよ・・・ゴメン、この点だけは某選手の責任が大きい気がしてアンチに属してしまうかもしれないm(__)m せめて三人くらい3A挑戦する子がいてくれなきゃさー。(ヨーロッパ選手権の結果見ずに国内戦と去年の成績だけで勝手にトゥクタミ様確定だと信じてたので今更ショックでした><)正直ポゴちゃんがロ○ア勢の中で苦手気味なのもあり、彼女とワグナーの姉貴の点数の出方には納得しがたいものを感じた。技術から言えばメドラジ知子ちゃんの方が上じゃね? ホームで色付くのは分かるけど、ちょっと他の子の点数が抑えられたような印象を抱かざるを得ない。来年はわかばちゃんも来るし、日.本勢何とか三枠キープできれば良いんですけど。ゴールド姫は一度その名の通りゴールドメダル受け取ってほしいからホームでの成功を祈ってますよ@ファンですもの!あと今シーズン毎回のことで申し訳ないが、未来ちゃんのSP・゜・(つД`)・゜・ 出られてホント良かったね!彼女のスケート人生を苦しめてきた怪我、諦めの誘惑や、滑ることへの不安や恐怖・・・彼女はまさにこのプログラムで自分の中のDemonsを克服したんだな、って。あーホントこれは残しておこう。

で、芥川の短編集読み終わった。(※途中から自分の病み語りだよ!)

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『羅生門』『鼻』『芋粥』『地獄変』この辺りは繰り返し読んでるので飛ばすとして、『大川の水』『蜜柑』『秋』に物凄く惹かれて沁み入っている自分に、「あー歳取ったのかなぁ(´Д`)」と感じた。あと谷崎の『母を恋うる記』とも重なる『トロッコ』ね。些細なことに人生や社会性を想起させるのがとても上手い。そして薄い。のに美しく共感を誘う多彩な筆致と描写。日/本の純文の原点はまさにここにあったのだ、と確かに「芥川賞」の名を冠するにふさわしい作家なんだな、と改めて思わされるよね。(四迷が当てはまるだろう「近代文学・小説」の原点ではなく、「純文」という日.本の極致のような特殊な文学世界。エンタメや娯楽小説と区別される分野が海外にもあることは知ってるけど、「純文」は「純文」であって他の言語では表現できない特殊な儚さと破滅性を帯びつつぶっ飛んでしぶとくたくましい面も備えた、まさに「菊と刀」そのままな文学?だと考えるからさー)解説の中で高橋さんが「彼は代表作を持たない作家」と表現してたのにブンブン首を振って頷いた。個人的には強いて上げるとしたら『藪の中』かな?あんだけ短いのに、話の構成と登場人物の出てくる順番と発言内容、真相?っぽいものの明かし方というかオチが天才的としか思えない上、不思議な時代小説としても成り立っている。それを映画化した黒澤監督の非凡さといい、全く一体どういうことなの・・・?(;´д`)ってよくフラ○ス映画見ながら呟いている言葉をナチュラルに発せざるを得ない。それくらい様々な手法を試みるのを好んだのだろうし、ダ・ヴィンチのように(笑)創作においてひとところには留まれない欲求を抱えていたんじゃないかと。私小説しか書けない作家のレベルじゃなかったんやなー。あと小説の登場人物になりきることが青春時代の彼の無償の喜びだった、という記述に、とりあえずなってみたいもの全部を己の作品の主人公に置き換えてみたんだろうな、とか。北方さん(これまた芥川の解説書いてるの意外なイメージ(@_@;))が『舞踏会』三島作品と被る、って話にも心から同意した。あんなゴテゴテしてない、淡々としたどこか淋しげで綺麗な筆致なんですけどね。『お菊さん』読んでみたくなっちゃったのでほしいものリストに早速追加@わかりやすい!o(^∀^)o
人間というもの、社会というもの、世界の真実が見えすぎる者が生き続けることは苦しくつらく、けれどそれら全てを決して憎むこともできず、それがどれほど残酷であろうと不条理を秘めようと、ただありのままの現実を見つめるしかない孤独な日々は、それをひたすら文章や物語に記すしかない心持ちはいかばかりだったことだろう、と一昨日見たダ・ヴィンチ展で彼に寄せた思いなどと共に考えてしまいました。語ることはない、語ってはいけないというか、作品の魅力や彼の伝えたかったであろう思いなどを損なってしまう、そういうレベルの作品群だとつくづく思いました。各々の胸に感じたことを、口に出して台なしにしてはいけない作家、それが芥川なのだと。捉え方は人それぞれで良い、人が集まっての社会、社会あっての人なんだから、わざわざ言葉にしなくてもきっとどこかで解り合える繋がりがあるのだから、と。どうしようもなく哀しくて愛しい人間の現実、そして己もまたその内の一部なのだということを、芥川は確かに認め受け入れている。その上で自死を選んだ。太宰なんかよりよっぽど強い。私みたいな虫けらよりもはるかに優れてマトモな人間。けれど、自分が社会との関係を断ち切れない人間だという事実から目を背けちゃいけない、と気づかせてもらいました。ホント良い歳でお恥ずかしいと繰り返しますが(∩///∩) いくら自分がチェンジリングの皮被りで間違って生まれてきた人間もどきだと思っていても、よそ様から見たら普通に人間の女として存在してしまっていることは変えられない事実なんだから、その客観的視点を受け入れてどうにかまた上手く「フリをする」術を早いとこ身に付けないとな、って。(相変わらず病んだ発想でスミマセン)こういう「人間(もどき、と付けるのを外すのにはどうしても抵抗がある)」もいて社会が成り立っていることもまたどうにもできない今の現実(あるいは狂った母を持つ芥川の気づかざるを得ない現実でもあっただろう)、他ならぬ私自身がそれを認識しないとどうしようもないんだ、と。深いなー・・・本当に胸に沁み入ったわ(´-`)


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売る本整理してたら弟?も青い鳥文庫版買ってたっぽい。パラパラめくってみて、子供向けとの違いで大きな点って挿し絵の有無もあるのかな、と感じた。登場人物の印象や勝手な雰囲気を掻き立てられてしまう(´・ω・`)

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大人になってから読んだら、植民地支配の残酷さや、ソレが当たり前だった当時の価値観、世界の認識と人間心理の弱さと不条理について改めて考えさせられちゃった。もし私がイ○ド系だったらとても落ち着いてこの話読めない。でもイギ○ス・英語圏に数多く居住しているであろうソチラ系の方々は、出版差し止めや表記の変更を求めていないという点で心から尊敬に値すると思う。まぁアメ○カも外野が勝手に騒いでいるだけなのかもしれませんけど・・・いやしかし数字に強いとかのポジティブなステレオタイプにまでケチ付けるんかい、と面倒な印象は正直覚えるけどね!移民社会って難しい(-_-;)
ジョナサン・スモールは確かにどうしようもないロクデナシだけど、同胞を無惨に追いつめた現地人全てを見下したり憎んだりしてはいなかった。人殺しはもちろん非道極まりない罪だけど、そもそもの持ち主王族の人格にも何ともスッキリしない下卑た人間味を感じるし、シーク教徒の二人、そしてその仲間と宝について固い忠誠を約束し、アンダマン島でトンガになつかれ、二人が絶対的な絆で結ばれて逃亡を共にしはるばるロンドンまで流れ着いて、辛酸を舐めながら復讐、あるいは自分のためだけじゃなくて仲間たちの分まで財宝を取り戻そうという執念の深さを考えると、何とも胸打たれてしまう(つд`) 昨日のスカーレットとマミーじゃないけどさ、イギリ○本土にしかいたことない人間が島の原住民を化物のように扱ったり、イ○ド人を平気で召使にしていたことや、「苦力」と呼んで奴隷同然の待遇を強いていた現地の労働者、そういう状況下で当たり前に起こった暴動の恐怖などに、改めて知識としてしか知らない歴史や人々の生々しい記憶・感情を双方の視点から思い起こさせられるんだよねぇ(´-`)
イ○ドの場合は作中でも見られるように宗派・民族・階級が元々多様に存在する土地だったことを植民支配の分断統治にたくみに利用されてきた背景もまざまざと思い浮かぶし。今も少数派シク教徒はアング○とウマが合うのか国外に出る率が高く、圧倒的多数派のヒンドゥー教徒はパキ○タンに追い出したムス○ムと未だに揉めてる上に、復活した仏教とも一悶着起こさないか心配><;こっちはぶっちゃけ日.本人も絡んでるからなー。しかもヒンドゥー的階級制を否定し、不可触民に広がってるそうじゃないですか・・・? 怖い! 頼むから揉めんなよー、と(・m・;)
比較文化論か文化人類学かどっちか忘れましたけど、ツチ族とフツ族のエピソード思い出したわ。白人に近い方が優秀で、そうじゃない方は奴隷にしても良い種族みたいな。それから長らくその地で対等に勢力の均衡を保ってきたはずの両民族の間で起きた悲劇。白人の考え出した学問超こええ!と感じて興味深かったけどそちらには欠片も進もうと思わなかったなぁ。「現地民・部族」みたいな研究対象であって同じ人間として見なさない感じが何か嫌。『バスカヴィル~』の頭蓋骨トークなんかもそうですね。テメェらのオモチャじゃないんだわ、って考古学かじった歴オタが言える話じゃないのは承知してますが(^^;
他の話に出てきた刺青で依頼者の中/国渡航歴を当てる、って話も、当時ヨーロッパ人がこぞって彫りに来てたのは日.本だし、イ○ド人についてスモールが語る「東洋人は用心深い」の東洋人ってどこまでのこと? orientalの一語でどんだけ広い、文化も肌の色も生活習慣も全く異なる地域のことまとめて指していたんでしょうかね? 仮にもウチが必死に欧米の猿真似して日.英.同盟への流れを必死に作り上げていた時代に、こりゃF沢さんも「脱亜入欧」訴えたくなるわ。(『学問のすゝめ』も持ってます☆「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」これこそが彼の信条であり私の考えるところの真理でもある、と小学生の頃から信じてるからね。笑)ここまでの植民支配の悲惨さと有色人種への扱い鑑みたら必死に「ウチは違いますから!」アピールしないととても生き残れないと考えるのは道理。決して他のアジア諸国をバカにして唱えた言葉ではないのだ、とどうか皆さん?に解ってほしい・・・(´-`)
ストーリーとしての出来はワトソンくんが出会った瞬間から恋をした彼女をゲットできたこと、犯人の最高に中身の詰まった数奇な運命の自白から、最後のホームズの「コカインがあるさ」って危険で堪らなく格好良いセリフまで素晴らしい結末だと確かに言えるんですけど・・・何かなー。現在のフィルターを通さずに見る19Cヨーロッパの世界観に、ちょっと哀しみというか虚しさというか、現実を思い知らされた感じ?(@_@;) でもこんなに少しの時間で世界はここまで変わることができるというのがせめてもの希望かな? 英/国が孤立化や排外主義に陥らず、現在のヨーロッパの混乱が収束してくれれば・・・奇跡のように思えてきたorz 歴史って繰り返すことしかできないんかな?
まぁウチに関して言えば少なくとも谷崎の時代には「東洋」の端にまで『The Sign Of Four』は伝わり、何の抵抗もてらいもなく日/本人はその奇怪な事件や殺人や世界観のみを楽しみ、影響を受け・・・島国だから、やっぱり「他人事」 だったのかな? 隣で誰が捕まろうが抗議の自殺しようが言論の封殺や統制や環境汚染が進もうがまるで無関心の癖に、「戦争行かされるかもよー!」って狼少年の一声聞いた途端に「それは嫌っ(゜ロ゜)カッ!」ってお祭りデモし出す今の私たちと同じように。 白人・ヨーロッパ・新大陸に収まらない世界を丸ごと同一にくくるって言うなら、その「仲間たち」に同情を寄せず、守ることもできずに新たな支配者になることしか目指せなかった私たちは確かに冷血漢なのかもしれない。色々悔しいし悲しいなー(ノ_・,) 何でウチらってこうなんだろう、いっつも。と物語離れたところから色々考えさせられるわ海外古典系。


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やべええ懐かしいぃー!@大興奮((( ´∀`)))

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若いのに白髪混じりという異様な風体の怯えきった女性、鬼のような義父、奇妙なタイミングでの改装と部屋替え・・・金田一少年やコナンのマンガが流行る少し前でしたかね? 私が最初に推理ものにハマったキッカケっつーかみんなそうかな? 入口はいつもホームズ!^^ その後は金田一少年も全巻揃え、ルパン全集をサンタに頼み(この時正体が発覚・・・運ぶの重いもんね><)、クリスティー(ポアロとかマープルのシリーズものじゃなくて単発・短編系)に流れたんだけど、始まりはこのバスカヴィルとまだらなんだよ!今なら通用しないトリックがまた不気味さを醸し出してて。イ○ドなんか植民地にしていたとはいえ、メッチャ遠い異郷だった当時の英.国人の感覚からすれば恐ろしさ倍増だったろうな、とか(((゜ロ゜;)))gkbr バスカヴィルの燐で光る猛犬とか、沼沢地の光景とかもう堪らないゾクゾク感を煽ってきますよね! アイリーンも、乱歩が黒蜥蜴書いたのはコレを膨らましたオマージュ要素があったんじゃないかと信じて疑いませんとも(^^)b
あー、何かこの複雑怪奇な探偵小説の舞台がそこかしこにある文化・歴史的土壌もまた両国の被る点なんじゃん?と今更になって気づいてしまった・・・旧家とか、独特で神秘的な気候や地形に遺跡、風習があったり。伝説や迷信を信じる地元民と科学的究明を試みる層の知識や階級的格差の存在。所謂「新大陸」と呼ばれた地域ではちょっとこのおどろおどろしさを出すのは無理ですね。あと普通に堂々とした殺人が日常茶飯事な地域でも成り立たない。ある程度成熟した社会で、一定の長さと一貫性を帯びた歴史を持ち、なおかつ体面を取り繕うことを重視する人々が暮らす国じゃないと。ルパンは子供向けの15巻くらい読んでパターンに飽きてしまったんですけど、久々に読むとホームズの短編集楽しいなぁ!(*^▽^*) 読み終わったらちょっとルパン(たぶん子供向けにはしょってあるけど)の続きもちょっと読み返してみようかな。

公房さんは今カフカ並みの大事なお楽しみ物件になっている・・・@好きなものは最後に取っておくタイプ(笑)イヤだって今の自分の状態とか考えるとさー、そんなに次々買えないわけじゃん?(´-`) 近場で調達できそうなのし終えた後だし、次ポチるならマルケスと決めてるし。何で『けものたち~』の文庫がないんや!絶望するorz あっ、でも親の書斎一通り漁って『巧妙が辻』とかかっぱらってきたのでしばらく読むものには困らないと思うんですけどね☆(お返しに新撰組系置いといた)いやーでも司馬遼ってストーリーのためにガンガン史実ねじ曲げてくる人だからなぁ。これは歴史じゃない、時代小説、と必死に己に言い聞かせても時々猛烈にツッコみたい衝動に襲われることが(-_-;) まぁ歴史好き向けエンタメとしては十分楽しいんですけど。
ミステリーでは森博嗣に三津田信三のシリーズものも積ん読溜まってるし、東北人として当然好きな現代作家の一人の熊谷さんのもいっぱいある。恩田陸は作を重ねるごとに飽きが来るのと『精霊の守り人』解説で正直大分失望してしまってどうしようか迷ってるところだけど(*_*; 大陸に対するわだかまりというか魯迅ショックが抜ければ(マジで引きずりすぎ。笑)『大地』にも戻りたいし、『神曲』に行くタイミングも図りたい。全巻揃えてから読むべきかちょっと迷っていて・・・新本で揃えたいので。あとは一通り流行りものチェックしつつ、純文と翻訳ものをバランス良く読みたいという欲望をいかにして叶えるべきか(´・ω・`) 既読本を舐めるように牛読みしつつ合間合間に現代に帰る感じ・・・?我ながらキモいな!\(^o^)/


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ハクホーさん、最初はスゲー腹立ったけどインタビューで罵声浴びながらポロポロ涙こぼしてるとこ見たら「あ、この人外国から来て一人で色んなもん背負わされて十年以上ウチの国技を引っ張らされてるんだったわ・・・(´-`)」と日.本人として情けなく申し訳ない気持ちになった。だって小さい頃から相撲見てやってきた人じゃないんだもんね。モンゴ○でだって十分国民的英雄の息子として、色んなジャンルで活躍の可能性があったはず。それを日/本に来て、相撲に才能を費やしてくれた。その彼をあそこまで追い込んでしまったのは一重に日.本人力士の不甲斐なさとソレに基づくやっかみ、あるいは余りに彼を絶対的な存在に押し上げてしまったことによる重圧のせいだったのかもしれない。もうちょっと対等に闘えるライバルがいてくれたら、なるべくそれが日/本人であればなおのこと、ハクホーさんも記録や角界を背負う壁であることにこだわり過ぎることなくもっと気負いなく楽に「横綱」の地位を楽しめたんじゃないか、あるいは品格や態度にここまで一々ケチを付けられて記事を書かれることもなかったんじゃないか、と可哀想になります(´;ω;`) 菊氏は器じゃないと思うんだけど、キセちゃんにエンドーさん、そろそろ意地を見せてくれよ! とか言って贔屓はエジプシャンの砂嵐ちゃんなんですけどネ☆(・ω<)テヘペロ

※以下、児童文学相手に大人げない自覚は有りますが辛めの感想ですm(__)m

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うっす!(;´д`) ぶっちゃけ『指輪物語』をご自分の専門に当てはめてうっすら縮めてちょこっと現代日.本人向けの萌えアイテム(少年皇子・戦う女性・微妙な恋愛とか)付け加えただけのパクりだよね? あ、オマージュって言えば良いの? 同じカテゴリーのエンデやトールキンの描く世界の壮大さや物語の深みが全然感じられない・・・。(ファンの方すみませんm(__)m)やっぱり戦後のウチらには闘いや人の生き死にについて語れる限界があるのかな、と考えざるを得なかった(´・ω・`) あ、食事の描写と戦闘シーンは生き生きとしていて印象に残ったので、確かに子供の頃読んでればある程度は楽しめたとは思います。でもなー、私『指輪~』でもいっちばん感情移入してページ繰るの止められなかったのがフロドが一人になってからの、あのどうしようもなく孤独で辛く長い道程、指輪を滅ぼすまでの激しい葛藤と危険に満ち充ちた重っ苦しい箇所だったからなぁ@根暗ですもの><; ナルニアとハリポは途中で飽きて投げ出しちゃったし、元々異世界ファンタジーに入れ込む属性が薄いのかも。(ハリポは人間関係の変遷がリアルで面白いなぁ、と海外ドラマ見てる感覚でそっちメインに読んでた。笑)こんなブログやっててアレですけど、正直「あくまで架空の世界のお話ですよ」ってことでファンタジー表記しているだけで、ぶっちゃけ剣も魔法もあんま興味ない・・・というかほぼ出てこないですよねウチの話(^^;
ナユグとか大いなる力だのの話も、ちょっとでもそういう感覚ある人にとっては普通に当たり前のもんだと思うし。(主観と客観の並行世界が同時に存在しているのと同じレベルで。あーそういえば太宰と谷崎の「自伝」における最大の違いもソコかもしれない、と感じたんだった。谷崎はどんなに浸りきっていても最後にはありのままの自分を客観視する目を失わずにいられたけれど、太宰はどうしても主観を優先させることを止められなかった。その点が文学としての完成度や美意識における差に繋がってしまったのではないか、と。)あと、ミッション系の学校に通ってからナルニアや指輪を「読まされた」立場の親はソッチの小ネタ拾いに気をとられてストーリーに余り集中できなかった、という話もしていたので、私は逆のパターンである程度小さい頃からキリ○ト教の思想や文化への免疫があり、それこそ大学に入ってから文化人類学や民俗学に接して日/本や神.道、またはアジアの思想や風習についてきちんと学んだ、という意味で受け止め方や眼鏡の色づき方が変わってしまったのかもしれないです。
ドラマ全22回ってことはシリーズ全部やるのかな?(・・;) A瀬はるかの演技は気になるけど、正直相手役の大根ぶりが朝ドラ時代から耐えられなくて・・・見られたら見る、けどそこまで見なくても良いような(-_-;) 似たようなものなら『十二国記』の方が作品として価値があるように思うんだけどなー。んHKのアニメ良かったし。登場人物多いのとストーリーやテーマが複雑に入り組み過ぎているから? あっちの方が世間や人間というものの不条理と矛盾がより現実的じゃないですか。主人公の陽子自身が初めどこにでもいる弱くてワガママな女の子(そりゃあの歳でいきなりワケわからん世界に飛ばされて危険に巻き込まれたら当然そうなる、ってくらいだけど)だったからこそ、一見どんなにクソなことをしでかすようなキャラが現れてもそれを許して救うことができるという説得力。あとは泰麒のくだり、『魔性の子』といい何から何までそれこそ『指輪~』最終巻を読んでいる時と同じくらい引き込まれましたよ・・・。誰も悪くないのに、世界の理が他ならぬ守られるべき絶対の存在を追いつめる。天に選ばれたはずの王の治世が長続きしない矛盾。親友の子だから、あるいは逃げ道を断たれた状態で託されたから、養い親への負い目があるから、ってだけでアッサリ命かけちゃう関係性よりよっぽど人間味のあるリアリティを感じさせるんだけど、アレはラノベカテゴリーでしたっけ初出? いくら何でも一人で男五人のせる女性というのも無理があるし、タンダやシュガの都合の良い設定といい、トロガイの超人ぶりも正直ちょっと私の歳ではついていけない。チャグムもいくら皇子だからってその歳で物覚えも聞き分けも良すぎだろ!(゜ロ゜;  結局周囲がみーんな主人公に理解のある良い人だらけでトントン拍子に物事が進む、ご都合主義の朝ドラかよ!? ウン、ちょっとやっぱり物語の性質自体が私のひねくれた性格には向かないのかもしれないです・・・orz 早いとこ歪んだ人間にふさわしいホームズか公房さんに戻ろうっと(笑)


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