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5章まで読了。私が主人公に共感する最大の理由は所属する極めて狭い、身近なコミュニュティ(つまり家庭)における異物感・異質感だ。
※引き続き宗教話ガンガン入るのでご注意願いますm(__)m
↓
※引き続き宗教話ガンガン入るのでご注意願いますm(__)m
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何物も信じることができない者が「絶対的に何かを信奉している者・あるいは身近な者がその状態にあることを平然と受け入れられる人々に囲まれた状況」に在って、どれほど自分自身に対する違和感に苛まれるか。その信仰の対象について丸っきりの無知でいられたら、気にせずにいられたらどんなに楽だったろう。でも大切な相手だから、家族だからこそ理解したいと願い、下手に知識を身に付けて半端に努力をしてしまうと余計納得できない自分に対して絶望する。
エンジェルが学問に対して辛辣だったのはジェフのキルスティンに寄せる想いのせいでもあったんですねー(^^; 大卒の嫁にプライド捨てさせるような仕事させといて自分はいつまでも院に籠り、キルスティンのルーツの地に関わる歴史に入れ込む。そしてそれが彼女との共通の話題にもなっていた。そりゃ夫婦としての愛も冷めるわ。(イヤ彼女の述懐を見るとそれでも最後まで愛情は残っているようでしたけど)そしてまた彼はファザコンの塊でもあった。父と同じ神職に就くことまで志していたのに、父の余りの偉大さによって挫折し、「空っぽ」になってしまった。「他に何もしたいことがなかったんだもの」何かこの辺、今の自分の状況と重なって切ない・・・(´;ω;`) 歴史を知ることと母親になること以外、何も興味持てなかった人生だもん私も(笑)
「ジェフは精神病だったとは言えないと思う。ただ単にあまり幸せじゃなかったってだけ。ときに自殺につながるのは死にたいという衝動じゃなくて、むしろもっと微妙な種類の破綻なんだわ、喜びの感覚が消えていくような。」エンジェルの洞察力すげぇな、予備軍として一言一句同意せざるを得ない。更に若者や思春期の子の自殺について遺族が恥として隠す、という話で「確かに彼らがその目的を達成しちゃうというのは何か恥ずかしい部分がある。ある意味で本当に生きる前に死ぬ、本当に生まれる前に死ぬってことだから。」と語ってるとこ・・・実際にそういう場面にも立ち会った過去があるだけに、胸に沁みた。「恥が支配してすべてを牛耳る。自殺なんて無数にある恥ずかしい出来事の一つでしかない。」これは真理なんだけど、その恥が支配するという意味では究極の形態の社会であるはずのウチで自殺が最も重要な恥のそそぎ方だというのはどういうことなんだろう?とまた翻訳モノによって(以下略)宗教的考え方の違いかなー? 基本的にキリ○ト教(特にカ○リック)では絶対的タブーですもんね(-_-;)
「あたしが報告する死はたった三つだけれど、それでも必要な死の数より三つ多すぎる」という部分にはエンジェルの素直な本音が表されているようで、思わず涙が(つД`) 夫と、その父とその愛人であり友人。極めて近しい人を一遍になくしてしまった彼女の悲しみ。そして「あなたたち」に向かって語りかける「苦痛と苦痛を語ることでは決定的な種類のちがいがある。・・・それを知ることで身代わりの苦痛を感じるとしても、知らないままでいれば本当の災厄が訪れるわ。それを忌避しようとすることにとんでもないリスクがある」という言葉もまた真理な気がする。喪失の、抜け殻の虚しさと苦しみを、彼女はここで打ち明けてるんだな、と。
主教が息子の墓碑に刻んだヘラクレイトス学派のモットー「いかなるものといえども永続はしない。だが万物は流れる。」コレ仏教の諸行無常、「色即是空、空即是色」に通ずるものがありますね(´-`) ティムの悲しみからの逃避というか克服法がまた独特で病んでるというか、圧倒される。無神論者の息子の嫁に対してサタンに対しての異端とも言える新たな講釈を延々と垂れ流す。「神を知りたいから神自身になったサタン。その想い出こそがサタンにとって自らに課せられた永遠の罰を正当化できるものだった。要するに、神を真に愛していたのはサタンだった。・・・ところが神はサタンを理解してすらいなかったために罰を下した。神に反逆し、その領域外に出たサタンはその処罰を自分自身に対し神を知り愛している証明として歓迎したと思う。・・・真の問題とは、知ってそれとなるべき究極の目標と探索。神を十全かつ本当に知ること」コレ完全にサタン擁護の異端に目覚めてしまった者の発想やろ(((@_@;)))gkbr で、火を盗んでゼウスに罰されたプロメテウスのくだりから「サタンは火ではなく神の真の知識を盗んだとも言える。・・・サタンの真の罪は人類にそれを与えず独占したということなのかもしれない。・・・この理由付けでいくと、私たちは神の知識をサタン経由で手に入れられるという議論ができる。」もう誰かこの危ないオッサン止めたげて!(´Д`;) 「人類はサタンを攻撃してこの知識を掌握せねばならん。・・・サタンが罰を受けたのはその知識を奪ったからではなく、それを隠したからだ。」この時点で、ようやく彼は息子を奪ったもの――恐らくキリス○教世界では死への誘惑を内包すると考えられているサタン――を憎むがゆえにこういう長々とした極論の述懐に走ったのだと、彼なりに息子の死に衝撃を受け、痛みを覚え悲しんでいるのだと私はようやく気づけたように感じたけど。とにかくキャラが濃過ぎてどう捉えるのが正解なのか混乱してくるな(・・;)
それなのに生前のジェフが研究していてあれほど熱く語ってたこと何一つ覚えてない、って体で息子と全く同じ話題、シラーによるヴァレンシュタインについての話をおっ始めるとか、そりゃ女性陣ウンザリっつーか病みもするわ!んでもってだからキリ○ト信者ではない、ってハッキリしてるエンジェルに対してまたサドカイ派文書ネタを振らずにはいられない彼の異常性が(((゜Д゜;)))ガクガクブルブル「アノキが叡智ではなく、手に持てるもの」であることが信じられず、気になって仕方ないカト○ックの主教とか完全にアウトだろ(笑)『神は非在に対抗する最後の砦なのだ』ごめん、この辺色々学んだ記憶もあるんだけど、正直言ってホント爆笑せざるを得ない(ノ∀`)ヒャーッハッハ!・・・信仰をお持ちの方、返すがえす申し訳ありません。そのことに苦しんでいる事実も上に記した通りですm(__)m
んでさー、『地下室の手記』にも出てきたドイ○ロマン派(ちょっとググったけど、音楽については何となく聞きかじっててもやっぱり基本分類自体くだんねー、と思ってる人間なので結局途中で放り投げた\(^O^)/)についての語りで、「彼らは人間の意志が運命を克服できると信じていたから、運命、特に破滅と思われていた運命との共謀は最大の罪であり、不可避なものではない運命をその人物が許容したことになる。」との記述に改めて興味を掻き立てられてしまった。『ファウスト』一巻ならあったからこの後ちょっと読み直してみようかなー。「一方でギ○シャ人にとって運命はあらかじめ決まっていて、人間とは無縁のもの。報復し、罰を下す女神ネメシスと同一視された」と。うーん、ド○ツとギリ○ャの噛み合わなさは根が深いんやな!と現代の諸々を思い起こさせられました(爆笑)
あ、その後の「サドカイ派文書によってロギアがイ○スの出現より二百年も前に存在してたことがわかっちゃったー><」ってエンジェルに泣きつくくだり、いかにそのことに苦悶する自分がくだらないか、でも長年キリ○ト教を信じ司祭として仕えてきた教会に対し疑いを持つことすら許せない苦しみを、繰り返すが無神論者である義娘に打ち明けざるを得ないティムに初めて普通の人間らしさを覚えたかな? ・・・ぶっちゃけアノキってリアル人肉と血じゃね? ジェフとキルスティンの会話中、ヴァレンシュタインからW W 1に繋がる戦争の最中に起こった残虐な出来事の話題に登場していたことでフラグが立っているようにも見えるし、それこそサタン崇拝の世界に近いんじゃね? と私なぞは考えちゃいますがなー(^∀^;) いやぁ、現在でも宗教から何からアメ○カと対立しまくりのイ○ンを起源とするゾロ○スターに近いのがキ○スト教の元ネタとか、本当アブ○ハムの宗教はおっもしろいなぁ!で、そんな義父をバッサリ切り捨てるエンジェルかっこいい><「アノキも神も本当に本物じゃないわ。・・・神様ってのはモノの見方よ。ある解釈に過ぎない。神は物体が存在するような形では存在していない。」OK、その通り!と全力で拍手を送りたい(^m^)パチパチパチパチ
「だが被創造物は創造者なしにはあり得ない。」あー、そうなんだよね、一神教信者ってこの考え方がどうにもできなくて厄介(-_-)=3 「ロギアがイエ○に二百年も先立つのであれば福音書も怪しいものとなり、それが怪しいなら○エスが神そのものという証拠はなくなり、キリ○ト教の基盤がなくなってしまう。」「私は今自分がキ○スト教徒かどうか自信がない。いまやキリス○教なるものが本当にあるのかも自信がないのに、主教として司祭の務めを続けなければならない。・・・イ○スは単なる説教師で神ではなく、しかも独自性ある説教師ですらなかった。彼が教えていたのはある教団全体の信仰体系の総合であり、集団の産物でしかないことを知っているのに」こんなことで本気で悩めんのかよ人間って!(ノ∀`) ある意味すごい、羨ましい!(返すがえす信仰をお持ちの方には本当にすみま(以下略))最後にエンジェルが慰めるように告げた「いつか学者や翻訳者がアノキを見つけられるかも」というセリフに「神を見つけられる。」と希望を見出すように繰り返すティム。その後に続く「パンは材料がないと作れないし、何かでパンを作らないと食べることができないから。」というエンジェルの言葉に不穏な予兆を感じざるを得ないのだが(((゜Д゜;))) だってソコから続く話題のディオニソスって狂気の神・キリ○ト教におけるタブーの象徴の蛇にも繋がる神様でしょ?・・・わー、この後どうなんだろ。
エンジェルが学問に対して辛辣だったのはジェフのキルスティンに寄せる想いのせいでもあったんですねー(^^; 大卒の嫁にプライド捨てさせるような仕事させといて自分はいつまでも院に籠り、キルスティンのルーツの地に関わる歴史に入れ込む。そしてそれが彼女との共通の話題にもなっていた。そりゃ夫婦としての愛も冷めるわ。(イヤ彼女の述懐を見るとそれでも最後まで愛情は残っているようでしたけど)そしてまた彼はファザコンの塊でもあった。父と同じ神職に就くことまで志していたのに、父の余りの偉大さによって挫折し、「空っぽ」になってしまった。「他に何もしたいことがなかったんだもの」何かこの辺、今の自分の状況と重なって切ない・・・(´;ω;`) 歴史を知ることと母親になること以外、何も興味持てなかった人生だもん私も(笑)
「ジェフは精神病だったとは言えないと思う。ただ単にあまり幸せじゃなかったってだけ。ときに自殺につながるのは死にたいという衝動じゃなくて、むしろもっと微妙な種類の破綻なんだわ、喜びの感覚が消えていくような。」エンジェルの洞察力すげぇな、予備軍として一言一句同意せざるを得ない。更に若者や思春期の子の自殺について遺族が恥として隠す、という話で「確かに彼らがその目的を達成しちゃうというのは何か恥ずかしい部分がある。ある意味で本当に生きる前に死ぬ、本当に生まれる前に死ぬってことだから。」と語ってるとこ・・・実際にそういう場面にも立ち会った過去があるだけに、胸に沁みた。「恥が支配してすべてを牛耳る。自殺なんて無数にある恥ずかしい出来事の一つでしかない。」これは真理なんだけど、その恥が支配するという意味では究極の形態の社会であるはずのウチで自殺が最も重要な恥のそそぎ方だというのはどういうことなんだろう?とまた翻訳モノによって(以下略)宗教的考え方の違いかなー? 基本的にキリ○ト教(特にカ○リック)では絶対的タブーですもんね(-_-;)
「あたしが報告する死はたった三つだけれど、それでも必要な死の数より三つ多すぎる」という部分にはエンジェルの素直な本音が表されているようで、思わず涙が(つД`) 夫と、その父とその愛人であり友人。極めて近しい人を一遍になくしてしまった彼女の悲しみ。そして「あなたたち」に向かって語りかける「苦痛と苦痛を語ることでは決定的な種類のちがいがある。・・・それを知ることで身代わりの苦痛を感じるとしても、知らないままでいれば本当の災厄が訪れるわ。それを忌避しようとすることにとんでもないリスクがある」という言葉もまた真理な気がする。喪失の、抜け殻の虚しさと苦しみを、彼女はここで打ち明けてるんだな、と。
主教が息子の墓碑に刻んだヘラクレイトス学派のモットー「いかなるものといえども永続はしない。だが万物は流れる。」コレ仏教の諸行無常、「色即是空、空即是色」に通ずるものがありますね(´-`) ティムの悲しみからの逃避というか克服法がまた独特で病んでるというか、圧倒される。無神論者の息子の嫁に対してサタンに対しての異端とも言える新たな講釈を延々と垂れ流す。「神を知りたいから神自身になったサタン。その想い出こそがサタンにとって自らに課せられた永遠の罰を正当化できるものだった。要するに、神を真に愛していたのはサタンだった。・・・ところが神はサタンを理解してすらいなかったために罰を下した。神に反逆し、その領域外に出たサタンはその処罰を自分自身に対し神を知り愛している証明として歓迎したと思う。・・・真の問題とは、知ってそれとなるべき究極の目標と探索。神を十全かつ本当に知ること」コレ完全にサタン擁護の異端に目覚めてしまった者の発想やろ(((@_@;)))gkbr で、火を盗んでゼウスに罰されたプロメテウスのくだりから「サタンは火ではなく神の真の知識を盗んだとも言える。・・・サタンの真の罪は人類にそれを与えず独占したということなのかもしれない。・・・この理由付けでいくと、私たちは神の知識をサタン経由で手に入れられるという議論ができる。」もう誰かこの危ないオッサン止めたげて!(´Д`;) 「人類はサタンを攻撃してこの知識を掌握せねばならん。・・・サタンが罰を受けたのはその知識を奪ったからではなく、それを隠したからだ。」この時点で、ようやく彼は息子を奪ったもの――恐らくキリス○教世界では死への誘惑を内包すると考えられているサタン――を憎むがゆえにこういう長々とした極論の述懐に走ったのだと、彼なりに息子の死に衝撃を受け、痛みを覚え悲しんでいるのだと私はようやく気づけたように感じたけど。とにかくキャラが濃過ぎてどう捉えるのが正解なのか混乱してくるな(・・;)
それなのに生前のジェフが研究していてあれほど熱く語ってたこと何一つ覚えてない、って体で息子と全く同じ話題、シラーによるヴァレンシュタインについての話をおっ始めるとか、そりゃ女性陣ウンザリっつーか病みもするわ!んでもってだからキリ○ト信者ではない、ってハッキリしてるエンジェルに対してまたサドカイ派文書ネタを振らずにはいられない彼の異常性が(((゜Д゜;)))ガクガクブルブル「アノキが叡智ではなく、手に持てるもの」であることが信じられず、気になって仕方ないカト○ックの主教とか完全にアウトだろ(笑)『神は非在に対抗する最後の砦なのだ』ごめん、この辺色々学んだ記憶もあるんだけど、正直言ってホント爆笑せざるを得ない(ノ∀`)ヒャーッハッハ!・・・信仰をお持ちの方、返すがえす申し訳ありません。そのことに苦しんでいる事実も上に記した通りですm(__)m
んでさー、『地下室の手記』にも出てきたドイ○ロマン派(ちょっとググったけど、音楽については何となく聞きかじっててもやっぱり基本分類自体くだんねー、と思ってる人間なので結局途中で放り投げた\(^O^)/)についての語りで、「彼らは人間の意志が運命を克服できると信じていたから、運命、特に破滅と思われていた運命との共謀は最大の罪であり、不可避なものではない運命をその人物が許容したことになる。」との記述に改めて興味を掻き立てられてしまった。『ファウスト』一巻ならあったからこの後ちょっと読み直してみようかなー。「一方でギ○シャ人にとって運命はあらかじめ決まっていて、人間とは無縁のもの。報復し、罰を下す女神ネメシスと同一視された」と。うーん、ド○ツとギリ○ャの噛み合わなさは根が深いんやな!と現代の諸々を思い起こさせられました(爆笑)
あ、その後の「サドカイ派文書によってロギアがイ○スの出現より二百年も前に存在してたことがわかっちゃったー><」ってエンジェルに泣きつくくだり、いかにそのことに苦悶する自分がくだらないか、でも長年キリ○ト教を信じ司祭として仕えてきた教会に対し疑いを持つことすら許せない苦しみを、繰り返すが無神論者である義娘に打ち明けざるを得ないティムに初めて普通の人間らしさを覚えたかな? ・・・ぶっちゃけアノキってリアル人肉と血じゃね? ジェフとキルスティンの会話中、ヴァレンシュタインからW W 1に繋がる戦争の最中に起こった残虐な出来事の話題に登場していたことでフラグが立っているようにも見えるし、それこそサタン崇拝の世界に近いんじゃね? と私なぞは考えちゃいますがなー(^∀^;) いやぁ、現在でも宗教から何からアメ○カと対立しまくりのイ○ンを起源とするゾロ○スターに近いのがキ○スト教の元ネタとか、本当アブ○ハムの宗教はおっもしろいなぁ!で、そんな義父をバッサリ切り捨てるエンジェルかっこいい><「アノキも神も本当に本物じゃないわ。・・・神様ってのはモノの見方よ。ある解釈に過ぎない。神は物体が存在するような形では存在していない。」OK、その通り!と全力で拍手を送りたい(^m^)パチパチパチパチ
「だが被創造物は創造者なしにはあり得ない。」あー、そうなんだよね、一神教信者ってこの考え方がどうにもできなくて厄介(-_-)=3 「ロギアがイエ○に二百年も先立つのであれば福音書も怪しいものとなり、それが怪しいなら○エスが神そのものという証拠はなくなり、キリ○ト教の基盤がなくなってしまう。」「私は今自分がキ○スト教徒かどうか自信がない。いまやキリス○教なるものが本当にあるのかも自信がないのに、主教として司祭の務めを続けなければならない。・・・イ○スは単なる説教師で神ではなく、しかも独自性ある説教師ですらなかった。彼が教えていたのはある教団全体の信仰体系の総合であり、集団の産物でしかないことを知っているのに」こんなことで本気で悩めんのかよ人間って!(ノ∀`) ある意味すごい、羨ましい!(返すがえす信仰をお持ちの方には本当にすみま(以下略))最後にエンジェルが慰めるように告げた「いつか学者や翻訳者がアノキを見つけられるかも」というセリフに「神を見つけられる。」と希望を見出すように繰り返すティム。その後に続く「パンは材料がないと作れないし、何かでパンを作らないと食べることができないから。」というエンジェルの言葉に不穏な予兆を感じざるを得ないのだが(((゜Д゜;))) だってソコから続く話題のディオニソスって狂気の神・キリ○ト教におけるタブーの象徴の蛇にも繋がる神様でしょ?・・・わー、この後どうなんだろ。
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エンジェルが学問に対して辛辣だったのはジェフのキルスティンに寄せる想いのせいでもあったんですねー(^^; 大卒の嫁にプライド捨てさせるような仕事させといて自分はいつまでも院に籠り、キルスティンのルーツの地に関わる歴史に入れ込む。そしてそれが彼女との共通の話題にもなっていた。そりゃ夫婦としての愛も冷めるわ。(イヤ彼女の述懐を見るとそれでも最後まで愛情は残っているようでしたけど)そしてまた彼はファザコンの塊でもあった。父と同じ神職に就くことまで志していたのに、父の余りの偉大さによって挫折し、「空っぽ」になってしまった。「他に何もしたいことがなかったんだもの」何かこの辺、今の自分の状況と重なって切ない・・・(´;ω;`) 歴史を知ることと母親になること以外、何も興味持てなかった人生だもん私も(笑)
「ジェフは精神病だったとは言えないと思う。ただ単にあまり幸せじゃなかったってだけ。ときに自殺につながるのは死にたいという衝動じゃなくて、むしろもっと微妙な種類の破綻なんだわ、喜びの感覚が消えていくような。」エンジェルの洞察力すげぇな、予備軍として一言一句同意せざるを得ない。更に若者や思春期の子の自殺について遺族が恥として隠す、という話で「確かに彼らがその目的を達成しちゃうというのは何か恥ずかしい部分がある。ある意味で本当に生きる前に死ぬ、本当に生まれる前に死ぬってことだから。」と語ってるとこ・・・実際にそういう場面にも立ち会った過去があるだけに、胸に沁みた。「恥が支配してすべてを牛耳る。自殺なんて無数にある恥ずかしい出来事の一つでしかない。」これは真理なんだけど、その恥が支配するという意味では究極の形態の社会であるはずのウチで自殺が最も重要な恥のそそぎ方だというのはどういうことなんだろう?とまた翻訳モノによって(以下略)宗教的考え方の違いかなー? 基本的にキリ○ト教(特にカ○リック)では絶対的タブーですもんね(-_-;)
「あたしが報告する死はたった三つだけれど、それでも必要な死の数より三つ多すぎる」という部分にはエンジェルの素直な本音が表されているようで、思わず涙が(つД`) 夫と、その父とその愛人であり友人。極めて近しい人を一遍になくしてしまった彼女の悲しみ。そして「あなたたち」に向かって語りかける「苦痛と苦痛を語ることでは決定的な種類のちがいがある。・・・それを知ることで身代わりの苦痛を感じるとしても、知らないままでいれば本当の災厄が訪れるわ。それを忌避しようとすることにとんでもないリスクがある」という言葉もまた真理な気がする。喪失の、抜け殻の虚しさと苦しみを、彼女はここで打ち明けてるんだな、と。
主教が息子の墓碑に刻んだヘラクレイトス学派のモットー「いかなるものといえども永続はしない。だが万物は流れる。」コレ仏教の諸行無常、「色即是空、空即是色」に通ずるものがありますね(´-`) ティムの悲しみからの逃避というか克服法がまた独特で病んでるというか、圧倒される。無神論者の息子の嫁に対してサタンに対しての異端とも言える新たな講釈を延々と垂れ流す。「神を知りたいから神自身になったサタン。その想い出こそがサタンにとって自らに課せられた永遠の罰を正当化できるものだった。要するに、神を真に愛していたのはサタンだった。・・・ところが神はサタンを理解してすらいなかったために罰を下した。神に反逆し、その領域外に出たサタンはその処罰を自分自身に対し神を知り愛している証明として歓迎したと思う。・・・真の問題とは、知ってそれとなるべき究極の目標と探索。神を十全かつ本当に知ること」コレ完全にサタン擁護の異端に目覚めてしまった者の発想やろ(((@_@;)))gkbr で、火を盗んでゼウスに罰されたプロメテウスのくだりから「サタンは火ではなく神の真の知識を盗んだとも言える。・・・サタンの真の罪は人類にそれを与えず独占したということなのかもしれない。・・・この理由付けでいくと、私たちは神の知識をサタン経由で手に入れられるという議論ができる。」もう誰かこの危ないオッサン止めたげて!(´Д`;) 「人類はサタンを攻撃してこの知識を掌握せねばならん。・・・サタンが罰を受けたのはその知識を奪ったからではなく、それを隠したからだ。」この時点で、ようやく彼は息子を奪ったもの――恐らくキリス○教世界では死への誘惑を内包すると考えられているサタン――を憎むがゆえにこういう長々とした極論の述懐に走ったのだと、彼なりに息子の死に衝撃を受け、痛みを覚え悲しんでいるのだと私はようやく気づけたように感じたけど。とにかくキャラが濃過ぎてどう捉えるのが正解なのか混乱してくるな(・・;)
それなのに生前のジェフが研究していてあれほど熱く語ってたこと何一つ覚えてない、って体で息子と全く同じ話題、シラーによるヴァレンシュタインについての話をおっ始めるとか、そりゃ女性陣ウンザリっつーか病みもするわ!んでもってだからキリ○ト信者ではない、ってハッキリしてるエンジェルに対してまたサドカイ派文書ネタを振らずにはいられない彼の異常性が(((゜Д゜;)))ガクガクブルブル「アノキが叡智ではなく、手に持てるもの」であることが信じられず、気になって仕方ないカト○ックの主教とか完全にアウトだろ(笑)『神は非在に対抗する最後の砦なのだ』ごめん、この辺色々学んだ記憶もあるんだけど、正直言ってホント爆笑せざるを得ない(ノ∀`)ヒャーッハッハ!・・・信仰をお持ちの方、返すがえす申し訳ありません。そのことに苦しんでいる事実も上に記した通りですm(__)m
んでさー、『地下室の手記』にも出てきたドイ○ロマン派(ちょっとググったけど、音楽については何となく聞きかじっててもやっぱり基本分類自体くだんねー、と思ってる人間なので結局途中で放り投げた\(^O^)/)についての語りで、「彼らは人間の意志が運命を克服できると信じていたから、運命、特に破滅と思われていた運命との共謀は最大の罪であり、不可避なものではない運命をその人物が許容したことになる。」との記述に改めて興味を掻き立てられてしまった。『ファウスト』一巻ならあったからこの後ちょっと読み直してみようかなー。「一方でギ○シャ人にとって運命はあらかじめ決まっていて、人間とは無縁のもの。報復し、罰を下す女神ネメシスと同一視された」と。うーん、ド○ツとギリ○ャの噛み合わなさは根が深いんやな!と現代の諸々を思い起こさせられました(爆笑)
あ、その後の「サドカイ派文書によってロギアがイ○スの出現より二百年も前に存在してたことがわかっちゃったー><」ってエンジェルに泣きつくくだり、いかにそのことに苦悶する自分がくだらないか、でも長年キリ○ト教を信じ司祭として仕えてきた教会に対し疑いを持つことすら許せない苦しみを、繰り返すが無神論者である義娘に打ち明けざるを得ないティムに初めて普通の人間らしさを覚えたかな? ・・・ぶっちゃけアノキってリアル人肉と血じゃね? ジェフとキルスティンの会話中、ヴァレンシュタインからW W 1に繋がる戦争の最中に起こった残虐な出来事の話題に登場していたことでフラグが立っているようにも見えるし、それこそサタン崇拝の世界に近いんじゃね? と私なぞは考えちゃいますがなー(^∀^;) いやぁ、現在でも宗教から何からアメ○カと対立しまくりのイ○ンを起源とするゾロ○スターに近いのがキ○スト教の元ネタとか、本当アブ○ハムの宗教はおっもしろいなぁ!で、そんな義父をバッサリ切り捨てるエンジェルかっこいい><「アノキも神も本当に本物じゃないわ。・・・神様ってのはモノの見方よ。ある解釈に過ぎない。神は物体が存在するような形では存在していない。」OK、その通り!と全力で拍手を送りたい(^m^)パチパチパチパチ
「だが被創造物は創造者なしにはあり得ない。」あー、そうなんだよね、一神教信者ってこの考え方がどうにもできなくて厄介(-_-)=3 「ロギアがイエ○に二百年も先立つのであれば福音書も怪しいものとなり、それが怪しいなら○エスが神そのものという証拠はなくなり、キリ○ト教の基盤がなくなってしまう。」「私は今自分がキ○スト教徒かどうか自信がない。いまやキリス○教なるものが本当にあるのかも自信がないのに、主教として司祭の務めを続けなければならない。・・・イ○スは単なる説教師で神ではなく、しかも独自性ある説教師ですらなかった。彼が教えていたのはある教団全体の信仰体系の総合であり、集団の産物でしかないことを知っているのに」こんなことで本気で悩めんのかよ人間って!(ノ∀`) ある意味すごい、羨ましい!(返すがえす信仰をお持ちの方には本当にすみま(以下略))最後にエンジェルが慰めるように告げた「いつか学者や翻訳者がアノキを見つけられるかも」というセリフに「神を見つけられる。」と希望を見出すように繰り返すティム。その後に続く「パンは材料がないと作れないし、何かでパンを作らないと食べることができないから。」というエンジェルの言葉に不穏な予兆を感じざるを得ないのだが(((゜Д゜;))) だってソコから続く話題のディオニソスって狂気の神・キリ○ト教におけるタブーの象徴の蛇にも繋がる神様でしょ?・・・わー、この後どうなんだろ。
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