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ほぼ対自分向けメモ録。ブックマーク・リンクは掲示板貼付以外ご自由にどうぞ。著作権は一応ケイトにありますので文章の無断転載等はご遠慮願います。※最近の記事は私生活が詰まりすぎて創作の余裕が欠片もなく、心の闇の吐き出しどころとなっているのでご注意くださいm(__)m
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年明け一気に二千円くらい下がってんじゃないの?(ノ∀`)勘弁して下さいよ中.国さん・・・凍死投資家の皆さん、ご愁傷さまです@合掌(-人-)

あ、昨日手術のグチっぽいこと書いちゃったけど、治療を受けたこと自体は(コスパ的にこんな死にたがりに金かけさせて家族に対して申し訳ないとは思っているけど)後悔してないです。そりゃ傷は広範囲で寒いと引きつるし、説明が面倒だったりぶっちゃけ怖くて美容院変えられない状態になってたり、髪型も一々気になったりはするけど今は髪も伸びて本当に上手いことやってもらえたと思ってる。というか、視力の低下がピタッと止まったんですよ。術後「いやー開けてみたら思ったより広い範囲で視神経に癒着してて大変だった(´∀`;)」という話を先生から聞いたので、あっぶねえぇー!(((゜Д゜;)))と。まぁあんまり関係ないのかもしれないですが、微妙に悪い方の目が腫瘍があった側だったことと、PCや携帯(スマホになってからは特にいじってる時間増えたはずなのに)の使用時間や、活字読む量はほぼ変わってないのに度が進まなくなったのって摘出したおかげなのかな、と。心の病気はやっぱ心の病気でしたけどねー(^^; イヤだから皆さん、健康診断って大事ですよ!(というよく分からないオチ。笑)

以下、鴎外とは対照的でマジ安心した読感記録(´-`)b


日.本の「知識層」みんなが厨二病だったわけじゃないんだな、ってことが分かっただけで良かったー(;∀;) 最初なんで李陵を主役にしたんだろう、と思ったけど、司馬遷や蘇武のエピソードを織り混ぜることでまさに「スペシャル・スノーフレーク」という発想自体の否定、人は誰もが他者から褒め称えられるような特別な存在ではなく、埋もれて行く者・背信する者・おもねる者・不条理に堪える者、それぞれの生き方があり、それこそが人間の個性で、例え雪の結晶のような眩い輝きを伴わずとも各々の地や意思や方法で懸命に生涯を貫いたなら、それは誰に認められずとも、記録や記憶に残らずとも堂々と人間らしい尊ぶべき「人生」ではないのか、と訴えかけている話のように感じました。モチベーション0の死にたがりにとっては特にね!(毎度いきなり病み入ってスミマセンm(__)m)
なので、作者もよっぽどネタとして活きそうな司馬遷や蘇武ではなく李陵を主人公に据え、彼によって残りの二人を引き立たせるのみならず、大方の人にとって「絶対的な真理」など存在しないこと、「立派な生き方」をしなくても、「名を成す英雄」になんかならなくても、人は生の中で苦しみもがき、それでも人として生きていく、それだけで、その選択を選べただけで偉大だということを伝えたかったからなんじゃないのかなー、と。恐らく大半の方が教科書で習われたであろう『山月記』、アレもまさにスペシャル・スノーフレーク症候群にかかってしまった人間の醜さや悲哀、それでもプライドや詩作への執着を棄てきれず、獣に姿を変えてなお生き続ける人の業への慈しみ、愛しさが込められた「やさしい」作品なんじゃないか、と私は感じたんです・・・。
だから、中島さんが李陵を主題として、彼の立場なら当然感じるであろう祖国への憤りや、胡族への親しみの一方で逃れ得ぬ郷愁、蘇武への後ろめたさと畏敬の念、そして「正しいこと」を述べたが故に「刑」に処されて後、全ての感情を打ち捨てて半ば歴史に消えていった無数の「魂」に憑かれたかのように『史記』を完成させた司馬遷の姿に共感と哀しさと、人間というものの真の在り方とは何か、という答えを見出したかったのではないか、と。だって正直、私は武帝の死に慟哭して血まで吐いた蘇武には少しも共感できなかったもん。辱しめ(あるいは更なる苦痛)を免れるために自殺する、ここまでは日/本でもよくあったことだし理解できる。でも何年も助けに来ない上に身内がどうでも良いことで殺されて、そんな王朝に愛着を抱けるなんてどうかしているとしか思えない。まだ本人の意地ゆえに単宇に下ることを良しとしなかった、って理屈の方が納得できるわ正直(@_@;)
・・・申し訳ないが私ホント日.本とその歴史・習俗・文化は愛してるけど、戦争になった時もし「生きたい」って気持ちが欠片でも湧いたらソッコー逃げ出すタイプだと思うからさー。今は別にどうなっても良い、っていうかむしろ早く(以下略)という気持ちだから、明日ミサイル降ってきても「コッチに来ても良いけど大事な人たちのとこには落ちないでねー」くらいにしか感じないけど。あ、もちろん自分以外の、特に民間人の子供とかが人為的手段で殺されるような目に遭ったら怒り狂いますよ? でもぶっちゃけ震災でどうにもならないし怒りのぶつけようがないことってあるんだな、と悟ってしまったというか・・・だって、自然は憎めないし殺せないじゃん? なので、よく考えたら戦争もそれと同じかな、相手も必死で生存のために戦っているのだと考えれば、という風にも思えてきて。だから、繰り返し災害に見舞われてきたウチらが何だかんだ言って(切実な安保や経済の事情もあるけれど)あれほどガチンコやらかしたアメリ○とも戦後なぁなぁで何とか上手くやってきて、中.韓の根深い恨みをイマイチ忖度できないのはそういう根本的な深層心理というか、思想面が異なるせいもあるのかな、と考えたりもしました(;´_ゝ`)

あとは、「礼儀の国(今のかの地から来たりし人々の評判を考えると爆笑ものだが^^)」漢から「蛮族」呼ばわりされる胡族の単宇と李陵の問答が胸を打つ。歌舞伎の『ヤマトタケル』でヘタルベが大和の人々の振る舞いに対して叫んだ嘆きに近いものがある。「上辺だけを優美に取り繕って、内実は己が益を貪り色を好み互いの足を引っ張り合う、欲望・嫉み・醜い人の姿があるだけなのに、我々と何が違うというのか?漢人は虚飾を知り、我々はそれを知らぬ、それだけのことではないのか?」みたいな。もし中島先生が現代に生きてらっしゃって、某元横綱と語り合うことができたなら・・・!まさにそれだよ、そのせいだよ彼が角界から追われたのは!(つд`)と、経緯とか呟きウォッチャーとして心から思ってしまった。最近叩かれがちなハクホーさんの素直な態度や語り口と言い、昨今の相撲ファンとしてもグッと来るものがありますな、このやりとり。
それでもまだ日/本を目指してくれる少年たちや帰化して下さる関取さんたち、あんな形で追い出されながら、それでも未だに心底角界の今後やこの国を憂えてくれている元横綱、そんな関係を元.寇やノモ○ハンや何やかんやありつつ、かの国の人々と築けていることが嬉しいしありがたいよね(´;ω;`)ブワッ んHKアナも往年の相撲ファンも「日/本人横綱ガー」ばっか言ってんじゃないよ、情けない取り口ばっか見せる自国力士の弱さが悪いんだから!ドルジさんやハクホーさんの取り組み見て興奮した挙げ句「ボクも相撲やりたい!」って競技人口やファン増える方がよっぽど大事なことだろうが!o(`△´)=3・・・また無関係な相撲トークに脱線してしまったことを心よりお詫び申し上げますm(__)m

いやーしかし光輝御大の『三.国志』読み返したくなっちゃったなー。(そっちかよ!)やっぱ大陸の歴史大好き(*´∀`) あっ、中島先生に続く現代の大陸歴史ネタ鉄板作家は酒見氏だと思ってるよ!『墨攻』大好き、いつか陋巷も揃えて読みたい!・・・と思ってたら既に中島敦記念賞(存在自体知らなかったサーセン><)もらってたんだ@wikiでググった(笑)たった一回の賞とか(゜Д゜;)ゴクリ みんなもっと大陸ネタ書こう? んー、向こうの歴オタは多くてもゲームとか萌え化の方が正直熱いし、中高年には半分ファンタジーのキャラアレンジ無茶苦茶な時代小説がウケる時代(つまり若い子のゲーム・ラノベ好きと変わらない^^)、正統派歴史小説(かつ純文系の問いや重めのテーマを含む)で勝負は出版不況の中、やっぱり難しいのかなぁ。淡々と史実に基づきつつ実在の人物の生き方や当時のその土地の在り様を描いている、という点で凄く好きな作家さん方なんですけどね。あー、やっぱ『大地』ももう一回読もう!そして魯迅を買ってこよう・・・。(何で本土の人のが最後なの?っつーか持ってないのかよ仙台生まれで、という恥ずかしい話(∩///∩))

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日.本の「知識層」みんなが厨二病だったわけじゃないんだな、ってことが分かっただけで良かったー(;∀;) 最初なんで李陵を主役にしたんだろう、と思ったけど、司馬遷や蘇武のエピソードを織り混ぜることでまさに「スペシャル・スノーフレーク」という発想自体の否定、人は誰もが他者から褒め称えられるような特別な存在ではなく、埋もれて行く者・背信する者・おもねる者・不条理に堪える者、それぞれの生き方があり、それこそが人間の個性で、例え雪の結晶のような眩い輝きを伴わずとも各々の地や意思や方法で懸命に生涯を貫いたなら、それは誰に認められずとも、記録や記憶に残らずとも堂々と人間らしい尊ぶべき「人生」ではないのか、と訴えかけている話のように感じました。モチベーション0の死にたがりにとっては特にね!(毎度いきなり病み入ってスミマセンm(__)m)
なので、作者もよっぽどネタとして活きそうな司馬遷や蘇武ではなく李陵を主人公に据え、彼によって残りの二人を引き立たせるのみならず、大方の人にとって「絶対的な真理」など存在しないこと、「立派な生き方」をしなくても、「名を成す英雄」になんかならなくても、人は生の中で苦しみもがき、それでも人として生きていく、それだけで、その選択を選べただけで偉大だということを伝えたかったからなんじゃないのかなー、と。恐らく大半の方が教科書で習われたであろう『山月記』、アレもまさにスペシャル・スノーフレーク症候群にかかってしまった人間の醜さや悲哀、それでもプライドや詩作への執着を棄てきれず、獣に姿を変えてなお生き続ける人の業への慈しみ、愛しさが込められた「やさしい」作品なんじゃないか、と私は感じたんです・・・。
だから、中島さんが李陵を主題として、彼の立場なら当然感じるであろう祖国への憤りや、胡族への親しみの一方で逃れ得ぬ郷愁、蘇武への後ろめたさと畏敬の念、そして「正しいこと」を述べたが故に「刑」に処されて後、全ての感情を打ち捨てて半ば歴史に消えていった無数の「魂」に憑かれたかのように『史記』を完成させた司馬遷の姿に共感と哀しさと、人間というものの真の在り方とは何か、という答えを見出したかったのではないか、と。だって正直、私は武帝の死に慟哭して血まで吐いた蘇武には少しも共感できなかったもん。辱しめ(あるいは更なる苦痛)を免れるために自殺する、ここまでは日/本でもよくあったことだし理解できる。でも何年も助けに来ない上に身内がどうでも良いことで殺されて、そんな王朝に愛着を抱けるなんてどうかしているとしか思えない。まだ本人の意地ゆえに単宇に下ることを良しとしなかった、って理屈の方が納得できるわ正直(@_@;)
・・・申し訳ないが私ホント日.本とその歴史・習俗・文化は愛してるけど、戦争になった時もし「生きたい」って気持ちが欠片でも湧いたらソッコー逃げ出すタイプだと思うからさー。今は別にどうなっても良い、っていうかむしろ早く(以下略)という気持ちだから、明日ミサイル降ってきても「コッチに来ても良いけど大事な人たちのとこには落ちないでねー」くらいにしか感じないけど。あ、もちろん自分以外の、特に民間人の子供とかが人為的手段で殺されるような目に遭ったら怒り狂いますよ? でもぶっちゃけ震災でどうにもならないし怒りのぶつけようがないことってあるんだな、と悟ってしまったというか・・・だって、自然は憎めないし殺せないじゃん? なので、よく考えたら戦争もそれと同じかな、相手も必死で生存のために戦っているのだと考えれば、という風にも思えてきて。だから、繰り返し災害に見舞われてきたウチらが何だかんだ言って(切実な安保や経済の事情もあるけれど)あれほどガチンコやらかしたアメリ○とも戦後なぁなぁで何とか上手くやってきて、中.韓の根深い恨みをイマイチ忖度できないのはそういう根本的な深層心理というか、思想面が異なるせいもあるのかな、と考えたりもしました(;´_ゝ`)

あとは、「礼儀の国(今のかの地から来たりし人々の評判を考えると爆笑ものだが^^)」漢から「蛮族」呼ばわりされる胡族の単宇と李陵の問答が胸を打つ。歌舞伎の『ヤマトタケル』でヘタルベが大和の人々の振る舞いに対して叫んだ嘆きに近いものがある。「上辺だけを優美に取り繕って、内実は己が益を貪り色を好み互いの足を引っ張り合う、欲望・嫉み・醜い人の姿があるだけなのに、我々と何が違うというのか?漢人は虚飾を知り、我々はそれを知らぬ、それだけのことではないのか?」みたいな。もし中島先生が現代に生きてらっしゃって、某元横綱と語り合うことができたなら・・・!まさにそれだよ、そのせいだよ彼が角界から追われたのは!(つд`)と、経緯とか呟きウォッチャーとして心から思ってしまった。最近叩かれがちなハクホーさんの素直な態度や語り口と言い、昨今の相撲ファンとしてもグッと来るものがありますな、このやりとり。
それでもまだ日/本を目指してくれる少年たちや帰化して下さる関取さんたち、あんな形で追い出されながら、それでも未だに心底角界の今後やこの国を憂えてくれている元横綱、そんな関係を元.寇やノモ○ハンや何やかんやありつつ、かの国の人々と築けていることが嬉しいしありがたいよね(´;ω;`)ブワッ んHKアナも往年の相撲ファンも「日/本人横綱ガー」ばっか言ってんじゃないよ、情けない取り口ばっか見せる自国力士の弱さが悪いんだから!ドルジさんやハクホーさんの取り組み見て興奮した挙げ句「ボクも相撲やりたい!」って競技人口やファン増える方がよっぽど大事なことだろうが!o(`△´)=3・・・また無関係な相撲トークに脱線してしまったことを心よりお詫び申し上げますm(__)m

いやーしかし光輝御大の『三.国志』読み返したくなっちゃったなー。(そっちかよ!)やっぱ大陸の歴史大好き(*´∀`) あっ、中島先生に続く現代の大陸歴史ネタ鉄板作家は酒見氏だと思ってるよ!『墨攻』大好き、いつか陋巷も揃えて読みたい!・・・と思ってたら既に中島敦記念賞(存在自体知らなかったサーセン><)もらってたんだ@wikiでググった(笑)たった一回の賞とか(゜Д゜;)ゴクリ みんなもっと大陸ネタ書こう? んー、向こうの歴オタは多くてもゲームとか萌え化の方が正直熱いし、中高年には半分ファンタジーのキャラアレンジ無茶苦茶な時代小説がウケる時代(つまり若い子のゲーム・ラノベ好きと変わらない^^)、正統派歴史小説(かつ純文系の問いや重めのテーマを含む)で勝負は出版不況の中、やっぱり難しいのかなぁ。淡々と史実に基づきつつ実在の人物の生き方や当時のその土地の在り様を描いている、という点で凄く好きな作家さん方なんですけどね。あー、やっぱ『大地』ももう一回読もう!そして魯迅を買ってこよう・・・。(何で本土の人のが最後なの?っつーか持ってないのかよ仙台生まれで、という恥ずかしい話(∩///∩))

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