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オバ○もロンドンでコレ観てたんだΣ(゜Д゜) タイムリー過ぎワロタ。というわけで昨日の続きだよー!
第二幕
息子の行状を従僕に探らせるポローニアスさん、やり方がやっぱり上手いわー((-_-)ウンウン ハムレットからオフィーリアへの最後の手紙、この中にこそ本心が込められているんだろうになぁ、とか考えると切なくなる>< 狂気を演じつつも皮肉に真実を指摘せざるを得ないハムレットの知性「正直者といえば、当節、一万人にひとり」「娘を日にあてると腐る。世間を知るのはけっこう。が、ついでにとんだことまで知りかねない。」なにを読んでいるか聞かれて「言葉だ、言葉、言葉。」そりゃポローニアスじゃなくても「気ちがいの一得というやつ、正気の理性には思いもつかぬ名言がとびだしてくる。」って発想に至っちゃうわ(´д`)
王の命を受けた“旧友”二人にも狂って振る舞うハムレット。「デン○ークは牢獄、途方もなく大きく、いちばん悪質な」という表現は彼の心情からすれば本心だったんじゃないかな?「夢そのものが影」「乞食こそがほんもので、王侯貴族や英雄たちは乞食の投ずる影」だなんてセリフ、この時代に本当つくづくよく書けたな!(((゜ロ゜;)))gkbr「人間。それがいったいなんだというのだ。この身にはただの塵芥にすぎぬ。」「父が生きていたころは叔父を軽蔑していた輩が、今ではその肖像画に金を出そうと大騒ぎをしている。この不条理、人間の智慧では説明がつくまい。」突然の父の死とその亡霊によって知らされた事の真相、卑しい叔父への憎しみと母への軽蔑と怒り、復讐の運命を定められた彼の深い絶望が伝わってくる(ノ_・,)
ハムレットが芝居や役者の仕事について語るくだりは劇作家シェイクスピアさんの本領発揮、当時は社会風刺を広く大衆に伝える手段が限られていたことでしょうし、英.国は識字率も低かったそうなのでその辺り考慮に入れると色々勉強になりますね^^ ウチの田楽や能を初めとする芸能や落書・川柳の発展に近いものがあるというか。琵琶法師が津々浦々で『平家物語』語り歩いてたっつーのも世界的に見て中々あり得ない話ですよ。ヨーロッパ中渡り歩く吟遊詩人が他国の話として語る分にはあっただろうけど、島国で少年Tenno殺しちゃうエピソードとかねぇ・・・。(あれは確実に殺人罪だろ二位尼)「役者は時代の縮図、手っとり早い年代記」学がなく字も読めない人々が、確かに歴史を記憶し語り継ぐための手段として納得してしまった(( ̄ー ̄)ウンウン 各地の先住民族の歌やトーテムポール、石碑なんかもそうだよね。
一人になったハムレットの独白が切ない><「もし役者がおれの役を演じ、同じ悩み、同じせりふをあてがわれでもしたら、どんなことでもやってのけよう。みんな呆然として舞台を眺めていることだろう。それにひきかえ、このおれのふがいなさ、まったく手のつけられないぐうたらではないか。大事を忘れて、言うべきことも言えず、いたずらに日々を送っている。自分の父親のためだというのに。畜生、なんと言われようと文句は言えぬ。いつまでこんな辛い我慢をするものか。」そして芝居を使って父の亡霊が語る事の真偽を確かめようと思いつくハムレット、「みずから語る舌はないが、因果の不思議、何かが代りに話してくれる。もっと確かな証拠がほしい――それには芝居こそもってこいだ。きっとあいつの本性を抉りだして見せるぞ。」嘘が真を暴き出す、まさに世の真理ですな(´д`)
第三幕
ポローニアスの娘を使ってハムレットの狂気を確かめる罠に「苦い悪魔の本性に、殊勝な砂糖の衣をまぶしてごまかすずるい手口」という言葉を聞いて良心が抉られる、と一応兄殺しの罪の重荷を感じてはいるらしい王様(^ω^) 続いてハムレットの名長ゼリフktkr「生か死か、それが疑問だ。死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。願ってもないさいわいというもの。いや、眠れば夢も見よう。永遠の眠りについて、それからどんな夢に悩まされるか、それを思うと―― いつまでも執着が残る、こんなみじめな人生にも。さもなければ誰が世のとげとげしい非難の鞭に堪え、権力者の横暴や驕れるものの蔑みを、黙って忍んでいるものか。それでも、この辛い人生の坂道を、不平たらたら、汗水たらしつのぼって行くのも、ただ死後に一抹の不安が残ればこそ。」・・・ぶっちゃけこの部分シェイクスピアさんのまごうかたなき本音が込められているんじゃないかと思うよ(笑)私死後の世界は全く信じない派なんで方向性は違うけど、考えてることは大体一緒☆(・ω<)b 更に「尼寺へ行け」の名ゼリフもキターー(゜∀゜)ーー!!!「このハムレットという男は、いろんな欠点を数えたてることができる。どんな罪をも犯しかねぬ。自分でもはっきりしない罪、想像のうちにもまだ明瞭な形をとっていない罪、折さえあればすぐにでも犯しかねない罪、そういうもので一杯だ。このような男が天地の間を這いずりまわって、いったい何をしようというのか?そこら中のやつらは一人のこらず大悪党、誰も信じてはならぬ」いくら隠れた見張りの存在を知っていた故の言葉とはいえ、可哀想なオフィーリア(´;ω;`)
叔父の本性を明るみに出す罠を役者に頼むハムレット「何事につけ、誇張は劇の本質に反するからな。劇というものは、いわば自然に向って鏡をかかげ、善は善なるままに、悪は悪なるままに、その真の姿を抉りだし、時代の様相を浮びあがらせる」劇作家シェイクスピアの美学を非常に感じさせるセリフですね!観劇中の叔父の監視を親友に依頼するハムレットの友情観もグッと来る。「人生のあらゆる苦労を嘗めながら、すこしもそれを顔にださず、運命の神が邪険に扱おうと、格別ひいきにしようと、いつもおなじ気もちで受け容れる、そういう男だ、ホレイショーというのは。心臓と頭の動きが程よく調和している。決して運命の神の指先で操られ、その好きな音色を出す笛にはならない。まことに羨ましい男だ。激情の奴隷とならぬ男がほしい。」この上ない褒め言葉にホレイショーの人間性とハムレットが彼に寄せる深い信頼が分かる。私もこういう人間に惹かれます。なりたいと思っても中々なれない強さを、懸命に身に付けようともがいているだけでも凄いことだと思う。
劇が始まり、「こいつの話で万事がわかる。役者に秘密は守れない、何もかも喋ってしまうぞ」とオフィーリアに語るハムレットは本音を漏らしたのか、伝えたかったのか・・・(´・ω・`) 劇中劇の王が言うセリフ「人の思いは所詮記憶の奴隷、生れ出ずるときはいかに激しくとも、ながらえる力はおぼつかない。人の世は無常。情が時を制するか、時が情を制するか、どちらともにわかに決められまい。人の志と運命とはまったく相反して動き、思いはわがものなれど、結果はつねに手のとどかぬところに現われる」やべー、シェイクスピアさんやっぱりかなり心に沁みる(*_*; で、余りに自分たちの状況と重なる劇の内容に慌て出す王と妃に対して「われら一同、心にやましいことは何もないはず、少しも痛痒を感じませんな。」とシレッと答える気ちがいを装ったハムレット(ノ∀`)
劇を見終わった王は大罪の後悔を口にするがこの辺罪人が救われてしまうキ○スト教思想ガンガンでふざけんな、って気持ちになるな!「人はなんのために祈るのだ?罪に落ちぬように祈り、落ちたものは救われるように祈るのだ。罪の獲物を手放さずにいて、それで許されようなどと。天ではごまかしは効かぬのだ。いかなる行いもあるがままに裁かれ、否も応もない。その気もなしに懺悔をしてみたところで、なんの役にたつというのか?ああ、みじめな話だ!死のように黒ずんだ、わが胸のうち!」これを聞いたハムレットの発想がまたすごい(笑)父ちゃんは懺悔もできずに殺されて地獄の業火に焼かれて苦しんでいるから、叔父も懺悔の最中ではなく不意を狙って地獄に突き落とさねばならない、という理由で復讐先伸ばしとか(@_@;)「心をともなわぬ言葉が、どうして天にとどこうぞ。」天があるとは思わないけど、正直人にも届かないと思う(´―`)
母ちゃんに呼び出されたハムレット、ポローニアスは小利口が命取りになってしまったんやな。国や子のために必死に尽くしてきただけだったのに(;_q) 息子に叔父との即決再婚を責められて「もう何も言わないで。お前の言葉で、おのが心の奥底をまざまざとのぞき見るおもい。どす黒いしみにまみれて、このように。いくら洗っても落ちはしまい。」遅ぇよ、母ちゃん・・・(;´д`) てか時代的なこともあるんでしょうけど大概女性蔑視というか、貞操観念の重視っぷり日.本よりキツイよなこの時代のヨーロッパ。女の人ぶっちゃけ再婚しないと暮らしていけないパターン多かったじゃん、どの国でも。そりゃ王妃という立場でたった二ヶ月、しかも(知らなかったとはいえ)夫を殺した相手と、ってなると若干軽率に過ぎるというか、息子の立場じゃ物申したくもなるけどさ。そんな妃を助けに来たのは亡き夫の亡霊。「弱き心には、同じ言葉も強くひびく。」本当にそうなんです@長年病み真っ盛り人間orz その亡霊の姿すら見えず、虚空に話しかける息子をやはり狂気に囚われている、と断じる母に「御自分を甘やかしてはなりませぬ。これほどまで口汚う申しあげねばならぬのも、所詮は母上の罪ゆえ、けっしてハムレットの狂気のせいなどとお思いになってはなりませぬぞ。そのような気休めの油薬を塗って上っ面をぎまかしておいでだと、目に見えぬ奥の方が腐ってゆく。」と告げる言葉も胸に刺さるな><; 本当モリエールといいチェーホフといい、長く演じられてる戯曲系のセリフって美しいだけじゃなくて時代を超えて人間や世の中の真理が詰まりすぎててマジ怖いΣ(゜Д゜;)
息子の行状を従僕に探らせるポローニアスさん、やり方がやっぱり上手いわー((-_-)ウンウン ハムレットからオフィーリアへの最後の手紙、この中にこそ本心が込められているんだろうになぁ、とか考えると切なくなる>< 狂気を演じつつも皮肉に真実を指摘せざるを得ないハムレットの知性「正直者といえば、当節、一万人にひとり」「娘を日にあてると腐る。世間を知るのはけっこう。が、ついでにとんだことまで知りかねない。」なにを読んでいるか聞かれて「言葉だ、言葉、言葉。」そりゃポローニアスじゃなくても「気ちがいの一得というやつ、正気の理性には思いもつかぬ名言がとびだしてくる。」って発想に至っちゃうわ(´д`)
王の命を受けた“旧友”二人にも狂って振る舞うハムレット。「デン○ークは牢獄、途方もなく大きく、いちばん悪質な」という表現は彼の心情からすれば本心だったんじゃないかな?「夢そのものが影」「乞食こそがほんもので、王侯貴族や英雄たちは乞食の投ずる影」だなんてセリフ、この時代に本当つくづくよく書けたな!(((゜ロ゜;)))gkbr「人間。それがいったいなんだというのだ。この身にはただの塵芥にすぎぬ。」「父が生きていたころは叔父を軽蔑していた輩が、今ではその肖像画に金を出そうと大騒ぎをしている。この不条理、人間の智慧では説明がつくまい。」突然の父の死とその亡霊によって知らされた事の真相、卑しい叔父への憎しみと母への軽蔑と怒り、復讐の運命を定められた彼の深い絶望が伝わってくる(ノ_・,)
ハムレットが芝居や役者の仕事について語るくだりは劇作家シェイクスピアさんの本領発揮、当時は社会風刺を広く大衆に伝える手段が限られていたことでしょうし、英.国は識字率も低かったそうなのでその辺り考慮に入れると色々勉強になりますね^^ ウチの田楽や能を初めとする芸能や落書・川柳の発展に近いものがあるというか。琵琶法師が津々浦々で『平家物語』語り歩いてたっつーのも世界的に見て中々あり得ない話ですよ。ヨーロッパ中渡り歩く吟遊詩人が他国の話として語る分にはあっただろうけど、島国で少年Tenno殺しちゃうエピソードとかねぇ・・・。(あれは確実に殺人罪だろ二位尼)「役者は時代の縮図、手っとり早い年代記」学がなく字も読めない人々が、確かに歴史を記憶し語り継ぐための手段として納得してしまった(( ̄ー ̄)ウンウン 各地の先住民族の歌やトーテムポール、石碑なんかもそうだよね。
一人になったハムレットの独白が切ない><「もし役者がおれの役を演じ、同じ悩み、同じせりふをあてがわれでもしたら、どんなことでもやってのけよう。みんな呆然として舞台を眺めていることだろう。それにひきかえ、このおれのふがいなさ、まったく手のつけられないぐうたらではないか。大事を忘れて、言うべきことも言えず、いたずらに日々を送っている。自分の父親のためだというのに。畜生、なんと言われようと文句は言えぬ。いつまでこんな辛い我慢をするものか。」そして芝居を使って父の亡霊が語る事の真偽を確かめようと思いつくハムレット、「みずから語る舌はないが、因果の不思議、何かが代りに話してくれる。もっと確かな証拠がほしい――それには芝居こそもってこいだ。きっとあいつの本性を抉りだして見せるぞ。」嘘が真を暴き出す、まさに世の真理ですな(´д`)
第三幕
ポローニアスの娘を使ってハムレットの狂気を確かめる罠に「苦い悪魔の本性に、殊勝な砂糖の衣をまぶしてごまかすずるい手口」という言葉を聞いて良心が抉られる、と一応兄殺しの罪の重荷を感じてはいるらしい王様(^ω^) 続いてハムレットの名長ゼリフktkr「生か死か、それが疑問だ。死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。願ってもないさいわいというもの。いや、眠れば夢も見よう。永遠の眠りについて、それからどんな夢に悩まされるか、それを思うと―― いつまでも執着が残る、こんなみじめな人生にも。さもなければ誰が世のとげとげしい非難の鞭に堪え、権力者の横暴や驕れるものの蔑みを、黙って忍んでいるものか。それでも、この辛い人生の坂道を、不平たらたら、汗水たらしつのぼって行くのも、ただ死後に一抹の不安が残ればこそ。」・・・ぶっちゃけこの部分シェイクスピアさんのまごうかたなき本音が込められているんじゃないかと思うよ(笑)私死後の世界は全く信じない派なんで方向性は違うけど、考えてることは大体一緒☆(・ω<)b 更に「尼寺へ行け」の名ゼリフもキターー(゜∀゜)ーー!!!「このハムレットという男は、いろんな欠点を数えたてることができる。どんな罪をも犯しかねぬ。自分でもはっきりしない罪、想像のうちにもまだ明瞭な形をとっていない罪、折さえあればすぐにでも犯しかねない罪、そういうもので一杯だ。このような男が天地の間を這いずりまわって、いったい何をしようというのか?そこら中のやつらは一人のこらず大悪党、誰も信じてはならぬ」いくら隠れた見張りの存在を知っていた故の言葉とはいえ、可哀想なオフィーリア(´;ω;`)
叔父の本性を明るみに出す罠を役者に頼むハムレット「何事につけ、誇張は劇の本質に反するからな。劇というものは、いわば自然に向って鏡をかかげ、善は善なるままに、悪は悪なるままに、その真の姿を抉りだし、時代の様相を浮びあがらせる」劇作家シェイクスピアの美学を非常に感じさせるセリフですね!観劇中の叔父の監視を親友に依頼するハムレットの友情観もグッと来る。「人生のあらゆる苦労を嘗めながら、すこしもそれを顔にださず、運命の神が邪険に扱おうと、格別ひいきにしようと、いつもおなじ気もちで受け容れる、そういう男だ、ホレイショーというのは。心臓と頭の動きが程よく調和している。決して運命の神の指先で操られ、その好きな音色を出す笛にはならない。まことに羨ましい男だ。激情の奴隷とならぬ男がほしい。」この上ない褒め言葉にホレイショーの人間性とハムレットが彼に寄せる深い信頼が分かる。私もこういう人間に惹かれます。なりたいと思っても中々なれない強さを、懸命に身に付けようともがいているだけでも凄いことだと思う。
劇が始まり、「こいつの話で万事がわかる。役者に秘密は守れない、何もかも喋ってしまうぞ」とオフィーリアに語るハムレットは本音を漏らしたのか、伝えたかったのか・・・(´・ω・`) 劇中劇の王が言うセリフ「人の思いは所詮記憶の奴隷、生れ出ずるときはいかに激しくとも、ながらえる力はおぼつかない。人の世は無常。情が時を制するか、時が情を制するか、どちらともにわかに決められまい。人の志と運命とはまったく相反して動き、思いはわがものなれど、結果はつねに手のとどかぬところに現われる」やべー、シェイクスピアさんやっぱりかなり心に沁みる(*_*; で、余りに自分たちの状況と重なる劇の内容に慌て出す王と妃に対して「われら一同、心にやましいことは何もないはず、少しも痛痒を感じませんな。」とシレッと答える気ちがいを装ったハムレット(ノ∀`)
劇を見終わった王は大罪の後悔を口にするがこの辺罪人が救われてしまうキ○スト教思想ガンガンでふざけんな、って気持ちになるな!「人はなんのために祈るのだ?罪に落ちぬように祈り、落ちたものは救われるように祈るのだ。罪の獲物を手放さずにいて、それで許されようなどと。天ではごまかしは効かぬのだ。いかなる行いもあるがままに裁かれ、否も応もない。その気もなしに懺悔をしてみたところで、なんの役にたつというのか?ああ、みじめな話だ!死のように黒ずんだ、わが胸のうち!」これを聞いたハムレットの発想がまたすごい(笑)父ちゃんは懺悔もできずに殺されて地獄の業火に焼かれて苦しんでいるから、叔父も懺悔の最中ではなく不意を狙って地獄に突き落とさねばならない、という理由で復讐先伸ばしとか(@_@;)「心をともなわぬ言葉が、どうして天にとどこうぞ。」天があるとは思わないけど、正直人にも届かないと思う(´―`)
母ちゃんに呼び出されたハムレット、ポローニアスは小利口が命取りになってしまったんやな。国や子のために必死に尽くしてきただけだったのに(;_q) 息子に叔父との即決再婚を責められて「もう何も言わないで。お前の言葉で、おのが心の奥底をまざまざとのぞき見るおもい。どす黒いしみにまみれて、このように。いくら洗っても落ちはしまい。」遅ぇよ、母ちゃん・・・(;´д`) てか時代的なこともあるんでしょうけど大概女性蔑視というか、貞操観念の重視っぷり日.本よりキツイよなこの時代のヨーロッパ。女の人ぶっちゃけ再婚しないと暮らしていけないパターン多かったじゃん、どの国でも。そりゃ王妃という立場でたった二ヶ月、しかも(知らなかったとはいえ)夫を殺した相手と、ってなると若干軽率に過ぎるというか、息子の立場じゃ物申したくもなるけどさ。そんな妃を助けに来たのは亡き夫の亡霊。「弱き心には、同じ言葉も強くひびく。」本当にそうなんです@長年病み真っ盛り人間orz その亡霊の姿すら見えず、虚空に話しかける息子をやはり狂気に囚われている、と断じる母に「御自分を甘やかしてはなりませぬ。これほどまで口汚う申しあげねばならぬのも、所詮は母上の罪ゆえ、けっしてハムレットの狂気のせいなどとお思いになってはなりませぬぞ。そのような気休めの油薬を塗って上っ面をぎまかしておいでだと、目に見えぬ奥の方が腐ってゆく。」と告げる言葉も胸に刺さるな><; 本当モリエールといいチェーホフといい、長く演じられてる戯曲系のセリフって美しいだけじゃなくて時代を超えて人間や世の中の真理が詰まりすぎててマジ怖いΣ(゜Д゜;)
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息子の行状を従僕に探らせるポローニアスさん、やり方がやっぱり上手いわー((-_-)ウンウン ハムレットからオフィーリアへの最後の手紙、この中にこそ本心が込められているんだろうになぁ、とか考えると切なくなる>< 狂気を演じつつも皮肉に真実を指摘せざるを得ないハムレットの知性「正直者といえば、当節、一万人にひとり」「娘を日にあてると腐る。世間を知るのはけっこう。が、ついでにとんだことまで知りかねない。」なにを読んでいるか聞かれて「言葉だ、言葉、言葉。」そりゃポローニアスじゃなくても「気ちがいの一得というやつ、正気の理性には思いもつかぬ名言がとびだしてくる。」って発想に至っちゃうわ(´д`)
王の命を受けた“旧友”二人にも狂って振る舞うハムレット。「デン○ークは牢獄、途方もなく大きく、いちばん悪質な」という表現は彼の心情からすれば本心だったんじゃないかな?「夢そのものが影」「乞食こそがほんもので、王侯貴族や英雄たちは乞食の投ずる影」だなんてセリフ、この時代に本当つくづくよく書けたな!(((゜ロ゜;)))gkbr「人間。それがいったいなんだというのだ。この身にはただの塵芥にすぎぬ。」「父が生きていたころは叔父を軽蔑していた輩が、今ではその肖像画に金を出そうと大騒ぎをしている。この不条理、人間の智慧では説明がつくまい。」突然の父の死とその亡霊によって知らされた事の真相、卑しい叔父への憎しみと母への軽蔑と怒り、復讐の運命を定められた彼の深い絶望が伝わってくる(ノ_・,)
ハムレットが芝居や役者の仕事について語るくだりは劇作家シェイクスピアさんの本領発揮、当時は社会風刺を広く大衆に伝える手段が限られていたことでしょうし、英.国は識字率も低かったそうなのでその辺り考慮に入れると色々勉強になりますね^^ ウチの田楽や能を初めとする芸能や落書・川柳の発展に近いものがあるというか。琵琶法師が津々浦々で『平家物語』語り歩いてたっつーのも世界的に見て中々あり得ない話ですよ。ヨーロッパ中渡り歩く吟遊詩人が他国の話として語る分にはあっただろうけど、島国で少年Tenno殺しちゃうエピソードとかねぇ・・・。(あれは確実に殺人罪だろ二位尼)「役者は時代の縮図、手っとり早い年代記」学がなく字も読めない人々が、確かに歴史を記憶し語り継ぐための手段として納得してしまった(( ̄ー ̄)ウンウン 各地の先住民族の歌やトーテムポール、石碑なんかもそうだよね。
一人になったハムレットの独白が切ない><「もし役者がおれの役を演じ、同じ悩み、同じせりふをあてがわれでもしたら、どんなことでもやってのけよう。みんな呆然として舞台を眺めていることだろう。それにひきかえ、このおれのふがいなさ、まったく手のつけられないぐうたらではないか。大事を忘れて、言うべきことも言えず、いたずらに日々を送っている。自分の父親のためだというのに。畜生、なんと言われようと文句は言えぬ。いつまでこんな辛い我慢をするものか。」そして芝居を使って父の亡霊が語る事の真偽を確かめようと思いつくハムレット、「みずから語る舌はないが、因果の不思議、何かが代りに話してくれる。もっと確かな証拠がほしい――それには芝居こそもってこいだ。きっとあいつの本性を抉りだして見せるぞ。」嘘が真を暴き出す、まさに世の真理ですな(´д`)
第三幕
ポローニアスの娘を使ってハムレットの狂気を確かめる罠に「苦い悪魔の本性に、殊勝な砂糖の衣をまぶしてごまかすずるい手口」という言葉を聞いて良心が抉られる、と一応兄殺しの罪の重荷を感じてはいるらしい王様(^ω^) 続いてハムレットの名長ゼリフktkr「生か死か、それが疑問だ。死は眠りにすぎぬ――それだけのことではないか。眠りに落ちれば、その瞬間、一切が消えてなくなる、胸を痛める憂いも、肉体につきまとう数々の苦しみも。願ってもないさいわいというもの。いや、眠れば夢も見よう。永遠の眠りについて、それからどんな夢に悩まされるか、それを思うと―― いつまでも執着が残る、こんなみじめな人生にも。さもなければ誰が世のとげとげしい非難の鞭に堪え、権力者の横暴や驕れるものの蔑みを、黙って忍んでいるものか。それでも、この辛い人生の坂道を、不平たらたら、汗水たらしつのぼって行くのも、ただ死後に一抹の不安が残ればこそ。」・・・ぶっちゃけこの部分シェイクスピアさんのまごうかたなき本音が込められているんじゃないかと思うよ(笑)私死後の世界は全く信じない派なんで方向性は違うけど、考えてることは大体一緒☆(・ω<)b 更に「尼寺へ行け」の名ゼリフもキターー(゜∀゜)ーー!!!「このハムレットという男は、いろんな欠点を数えたてることができる。どんな罪をも犯しかねぬ。自分でもはっきりしない罪、想像のうちにもまだ明瞭な形をとっていない罪、折さえあればすぐにでも犯しかねない罪、そういうもので一杯だ。このような男が天地の間を這いずりまわって、いったい何をしようというのか?そこら中のやつらは一人のこらず大悪党、誰も信じてはならぬ」いくら隠れた見張りの存在を知っていた故の言葉とはいえ、可哀想なオフィーリア(´;ω;`)
叔父の本性を明るみに出す罠を役者に頼むハムレット「何事につけ、誇張は劇の本質に反するからな。劇というものは、いわば自然に向って鏡をかかげ、善は善なるままに、悪は悪なるままに、その真の姿を抉りだし、時代の様相を浮びあがらせる」劇作家シェイクスピアの美学を非常に感じさせるセリフですね!観劇中の叔父の監視を親友に依頼するハムレットの友情観もグッと来る。「人生のあらゆる苦労を嘗めながら、すこしもそれを顔にださず、運命の神が邪険に扱おうと、格別ひいきにしようと、いつもおなじ気もちで受け容れる、そういう男だ、ホレイショーというのは。心臓と頭の動きが程よく調和している。決して運命の神の指先で操られ、その好きな音色を出す笛にはならない。まことに羨ましい男だ。激情の奴隷とならぬ男がほしい。」この上ない褒め言葉にホレイショーの人間性とハムレットが彼に寄せる深い信頼が分かる。私もこういう人間に惹かれます。なりたいと思っても中々なれない強さを、懸命に身に付けようともがいているだけでも凄いことだと思う。
劇が始まり、「こいつの話で万事がわかる。役者に秘密は守れない、何もかも喋ってしまうぞ」とオフィーリアに語るハムレットは本音を漏らしたのか、伝えたかったのか・・・(´・ω・`) 劇中劇の王が言うセリフ「人の思いは所詮記憶の奴隷、生れ出ずるときはいかに激しくとも、ながらえる力はおぼつかない。人の世は無常。情が時を制するか、時が情を制するか、どちらともにわかに決められまい。人の志と運命とはまったく相反して動き、思いはわがものなれど、結果はつねに手のとどかぬところに現われる」やべー、シェイクスピアさんやっぱりかなり心に沁みる(*_*; で、余りに自分たちの状況と重なる劇の内容に慌て出す王と妃に対して「われら一同、心にやましいことは何もないはず、少しも痛痒を感じませんな。」とシレッと答える気ちがいを装ったハムレット(ノ∀`)
劇を見終わった王は大罪の後悔を口にするがこの辺罪人が救われてしまうキ○スト教思想ガンガンでふざけんな、って気持ちになるな!「人はなんのために祈るのだ?罪に落ちぬように祈り、落ちたものは救われるように祈るのだ。罪の獲物を手放さずにいて、それで許されようなどと。天ではごまかしは効かぬのだ。いかなる行いもあるがままに裁かれ、否も応もない。その気もなしに懺悔をしてみたところで、なんの役にたつというのか?ああ、みじめな話だ!死のように黒ずんだ、わが胸のうち!」これを聞いたハムレットの発想がまたすごい(笑)父ちゃんは懺悔もできずに殺されて地獄の業火に焼かれて苦しんでいるから、叔父も懺悔の最中ではなく不意を狙って地獄に突き落とさねばならない、という理由で復讐先伸ばしとか(@_@;)「心をともなわぬ言葉が、どうして天にとどこうぞ。」天があるとは思わないけど、正直人にも届かないと思う(´―`)
母ちゃんに呼び出されたハムレット、ポローニアスは小利口が命取りになってしまったんやな。国や子のために必死に尽くしてきただけだったのに(;_q) 息子に叔父との即決再婚を責められて「もう何も言わないで。お前の言葉で、おのが心の奥底をまざまざとのぞき見るおもい。どす黒いしみにまみれて、このように。いくら洗っても落ちはしまい。」遅ぇよ、母ちゃん・・・(;´д`) てか時代的なこともあるんでしょうけど大概女性蔑視というか、貞操観念の重視っぷり日.本よりキツイよなこの時代のヨーロッパ。女の人ぶっちゃけ再婚しないと暮らしていけないパターン多かったじゃん、どの国でも。そりゃ王妃という立場でたった二ヶ月、しかも(知らなかったとはいえ)夫を殺した相手と、ってなると若干軽率に過ぎるというか、息子の立場じゃ物申したくもなるけどさ。そんな妃を助けに来たのは亡き夫の亡霊。「弱き心には、同じ言葉も強くひびく。」本当にそうなんです@長年病み真っ盛り人間orz その亡霊の姿すら見えず、虚空に話しかける息子をやはり狂気に囚われている、と断じる母に「御自分を甘やかしてはなりませぬ。これほどまで口汚う申しあげねばならぬのも、所詮は母上の罪ゆえ、けっしてハムレットの狂気のせいなどとお思いになってはなりませぬぞ。そのような気休めの油薬を塗って上っ面をぎまかしておいでだと、目に見えぬ奥の方が腐ってゆく。」と告げる言葉も胸に刺さるな><; 本当モリエールといいチェーホフといい、長く演じられてる戯曲系のセリフって美しいだけじゃなくて時代を超えて人間や世の中の真理が詰まりすぎててマジ怖いΣ(゜Д゜;)
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