しかし、ソフトを病むというのは大変贅沢な症状ですよね。ハードを害する心配がないからこそ内側を病むという発想が生まれるのであり。人間ていうのはつくづく不完全な生き物なんだな、と思います。
戦争とか、社会全体が病理に陥っている時はその中にいる人はあんまり病んでないんじゃないかなと思います。ハードを生かすのに精一杯な時にソフトの状態を気にする人なんかいないだろうし。仮に病んでたとしても所属するところ自体が病んでるんだからそれほど気にせずに済むんじゃないかな（笑）
生きていくのに困らない世の中こそがソフトを病む土壌なんだろうな、と。だって「普通」に生きてりゃ暮らしていけますもん。それなのに「普通」に生きられない自分、みんなができていることができない自分、というのに病むんじゃないですかね（＾＾；
芸術は戦火の中でこそ生まれる、とはよく言ったもんだと思います。ハードが危機に陥ればソフトが発展し、ハードが保護されればソフトが疲弊する。まあどんな時代でも、病む人間に寄生される「マトモ」な人が一番損だよな。

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