どこまで踏み込めばいいのか、どんなかたちで近づけばいいのか。
先生によっても考え方は異なるようで。
歴史学と地理学でアプローチの仕方も違うしなぁ。
沢山お話しくださる方と、やはり少なからず抵抗を示される方。
一線を引くべきなのか、入り込むべきなのか。
そもそも私は何故この調査に参加しているのか。

私が調査に参加しようと思ったきっかけは、ただ単に「面白そうだったから。」
その後も続けさせていただいている理由は、好きになったからです。
祭自体も、祭を支えている方々も。好きになったから、もっと知りたいと思った。
そんな単純な理由なんです。
だから、一番大切なのは好きなものや人との繋がりであり、
それがより強固なものになるならば、ぶっちゃけ調査関係なく
色んなお話をさせていただきたいし、馴れ合いのような関係になってしまっても
良いと思うんです。私個人としては。
でもあくまで研究者と調査対象者という立場では、それはいけないんだろうな。
どこまでが調査の一貫で、どこからが馴れ合いなんだろう。
純粋に「仲良くなりたい」という気持ちを抱いてしまっている私としては
どうすればいいのかなぁ、と悩みます。

今現在祭の方で農業に携わる方々、授業の方で商店街の方々のことを
調査させていただいていて、二つの視点で街を見る、という面白い事態が
自分の中で起こっています(笑)
元々この街が好きだからここに来て、この街でしかできないことをしたいと
思って今の学校の今の専攻を選び授業も取ったので、
地元の方々と関わる勉強ができて凄く嬉しいし有り難いな、
と思っているのですが、果たして私はそれを通じて何を学んでいるのか、と
疑問に思うことが。私が調査を行う意味はあるのだろうか。
この街にとって、私自身にとっての何かを残すことができるのだろうか。
不安というか何というか、自分が情けないです(-_-;)
自分自身の成長にとっては大きな意味のあることだと思うんですけれども、
それを人に伝えるとなると・・・orz

あるフィールドワーク先のおばさまに「ご縁」という言葉を教わりました。
私がこの街に住まわせてもらうことになったのもご縁、
この街に興味を持ったのもご縁、調査に伺わせていただいたのもご縁。
どんなかたちであれ、出会いは全て「ご縁」であり、大切にすべきものだと。
ちょっと宗教的な思想になるのかもしれませんが(^^;
私との出会いも「ご縁」と感じていただけるのであれば、私はそれを大切にしたい。
一学生としてではなく、人として。
研究者としてはダメな考え方なのかもしれませんが、このスタンスで、
ここで過ごさせていただく時間を有意義なものにできれば、と思います。

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