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一巻読了。グレートヒェンちゃん・゜・(つД`)・゜・
※時事ネタ(主に欧州に対して辛め)含みますm(__)m
↓
※時事ネタ(主に欧州に対して辛め)含みますm(__)m
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伏せ字( ノ∀`) 当てこすりと内輪ネタ(笑)おまえは紫.式部か!(主に清/少/納言へのコンプレックスや同僚への悪口ぶっちゃけまくりの日記の方で^^)・・・やっぱりド○ツ人と日.本人て似てるわー、と全体的に思ってしまった。ファウストの独白部分やラスト近くのこの時代に存在していた各人・各派の主張に、徒然草・方丈記・平家物語だのに見られる世の儚さや不条理やソレに対する厭世的な物の見方、そういう浮世でのうのうと生き永らえている自分自身をすら斜に捉える気持ちの表れを思い起こさせるし、グレートヒェンの結末(涙)には源氏物語後半部分の薄暗さ、源氏が己の仕出かした過ちへの手痛いしっぺ返しを食らい、どうしようもない後悔の果てに悟りを得ようともがく様にスッゲー被る。つまり日/本人の精神世界にキリ○ト教的価値観が合わさったらドイ○ロマン主義に近いもんが生まれるのか・・・?(゜ロ゜;)ゴクリ
てか私、阿Qに余りにも共感できなかったことがショック過ぎた、って読んでから何回も書いたし実際今も引きずり過ぎていて、他の収録短編どころか大陸ネタ(『大地』も含めて)に当分触れられそうにもないくらいの気持ちなんだけど、もしかして欧米文学の方に共感できるのって何だかんだ言って小さい頃からフツーにキ○スト教に馴染みというか免疫があるせいなんじゃねーの?と気づいたかもしれず、別の意味でショックを受けつつある\(^o^)/ 一般日.本人はどこまでキリス○ネタ分かってるもんなんだろうか・・・? 通ったことないから知らないけど、ミッション系だとある程度礼拝や宗教の授業があるんだよね? 私が教育の場でソッチの分野に接したのは公立高校の倫理で触れたのと、大学で西洋美術史、キリ○ト教史、宗教学取った辺りだったかな?(-_-;) やっぱり祖父母と同居するようになってから家庭での経験というのが最も根深い。そこら中に本や啓示的な御言葉?が貼ってあったり、クリスマスの時期はどでかいツリーやリース用意するだけじゃなく、アドベントカレンダーに生誕模した馬小屋人形セットもバッチリ飾り付けてあった。プレゼントも親からはともかく祖父母からはお約束通り手袋か靴下+聖書系・模範的信者の行いネタ的な絵本や寓話、成長すると啓発系の本になるんですね。知らず知らず刷り込まれないわけないっつの/(^o^)\ 『ティモシー・アーチャー~』といい、一々ネタが自然と理解できるから共感できんのか!?と何かもうアイデンティティがまたカオスにさ迷い始めてしまうわ。
あ、でもやっぱり普通に日/本神話だの大陸古典にも親しんできた辺り、別に関係ないのかな?お兄さんマンガがあんだけヒットしてたり、欧米のアニオタさんがこれでもか!って日.本的なアニメにドハマりしてるのを見ると、共感は育った環境や文化的背景に余り影響されない・・・?ってことはやっぱり心情や価値観的に大陸の人々とはどうやっても(以下略)ってことかorzとまた落ち込むのだった@以下エンドレス(-_-;)
冒頭でゲーテが揶揄ってる「詩人」は彼自身をも含むのだろうか? のちの世に残る本物であることばかりを気にする詩人に、「のちの世とやらを慮ったら、一体誰が現在只今の人たちを笑わせるのですか。現在只今生きている人たちが問題さね。」と答えるセリフを聞かせてやりたいエセ芸術家気取りが現代にも何人も存在するな、とつい思い浮かべてしまう(^m^)プッフー! 下手な鉄砲数打ちゃ当たる、みたいな座長の言葉も真理を突いてて良いですね。ぶっちゃけ個人的にストーンズを好きな理由だよ(笑)でもって詩人は調和を為さしめる天与の人権をお持ちなんですかー、スゲェなこのゲーテの文壇というか自己批評。それに応じる道化の「間違いの中に真理をチラリと覗かせれば、誰もが自分の心にあるものを知るようになる」という言葉も真実だと感じた。「出来上がってしまった人間は手のつけようがなくて、これからおとなになろうという方が相手にする甲斐がある」というのも(^^;「ぐずぐずしていちゃいけない。今日だめなことは明日もだめ、一日だって無駄にしちゃいけない」同じ意のフレーズが作中に何度も出てきますが、正直胸に刺さりますね。ゲーテってあんな長生きして、何十年もかけてコレ書きながら忙しなくアチコチ飛び回っては恋をして、ライバルに張り合っては偉いさん方に会ったり、正直とても真似できないし、そういう人からどうしてこういう作品が生まれたのかも理解不能(・・;) だって私はファウストにはどうしようもなく共感できるけど、作者である彼のような生き方は全くもってできる気がしないから。
んでもって今のイス○ム圏とそう変わらないくらい、ドギツく残酷な教えに縛られていた時代がキリ○ト教世界にもあったのだと、現代のム○リムを野蛮人であるかのように糾弾する人々は忘れてしまったのだろうか、とも悲しくなった。そして自分たちは「進歩」してその慣習を捨て去ったから他者も変わるべきだ、と? 元は同じ根から生まれた教えだろうに、何故それを捨て去ったのか、その必要を感じたのか、こういう作品を通して教えさとすことがまず第一ではないのか、と改めて思ってしまいました。(『イミテーション・ゲーム』のホルモン治療のくだりでも感じたけど、ほんの少し前まで自分たちもやってたような話で偉そうな面はできないだろ、と(´-`) うちらも中.国人の爆買いやマナーを笑う前に考えないといけないのはこの点では?と思う)端っから「遅れている」と相手を見下すんじゃなくて、「前はうちらもそうだったよ、でもこういうわけで、それは間違っていると気づいたんだ」と上からじゃなくて、同じ目線で向き合って話すことができれば解決できることはもっと増えそうな気がするんだけど。やっぱり理想論に過ぎないのかな?
とにかく難民流入のスピードが速すぎてそんな余裕ないだろうしなー欧州人。ホント頭が良さそうでいて、変に奢ってしまっているというか上から目線というか、自分の考え=絶対正義・欧州=この世で最も進歩した世界の頂点、という認識の時代が長すぎて失敗してしまったパターンだな、と>< (・・・関係ないけど、捕鯨とか行き過ぎた動物保護騒ぎについてもそうでしょ? シー・○ェパードに寄付する金があるなら、ユニ○フに寄付して人間の子ども救ってあげた方がよっぽど「人道主義的」だと思うし、動物園の年老いたゾウを移動させるのに署名する労力があるなら、すぐにでもお近くの孤児院や老人ホームに慰問に出かけてやれば良いんだよ。年老いた役に立たないゾウをイキナリ大自然の群れの中に放り込んでみ? まさに現地のゾウ社会でヨーロッパの小さな国や村に押しつけられた難民と同じ扱いを受けること請け合いだから(^^)b)
神が学者に悪魔をけしかける、この出だしからゲーテ先生のキリ○ト原理主義社会(笑)への反骨精神ガンガンで良いね!学問を極め尽くしたのに結局何も知ることができない、と傲りのような絶望を抱き、霊すら呼び出して縛り付けようとするファウスト(´・ω・`) 研究室にこもりっぱなしで、「これが世界と言えようか」ってそりゃそうだわ、知識欲は罪深い。惜しみなく知識の泉はこんこんと湧き出で続けるのに、その欲望は決して満たされることなく永遠に渇し続けなければならない。凝り固まった欲望は狂気に変貌しつつあり、神の似姿として作られた人間であるはずの己が神そのものではないのか、とイッちゃい始めてその思い上がりを地霊に諌められるとか(ノ∀`) 途中までは大変共感できたけど、オッサン落ち着いて!
教え子ワーグネルとのやりとり、「わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ」と本人が苦しみ惑っている最中のファウストがどんな気持ちで告げたのかは分からないけど、確かに納得させられた。それでも話術で成功したいと続ける彼に、「真剣にいいたいことがあるのならば、言葉を飾る必要がどこにあろうか。下手に光っていて内容が空疎な演説は気持のわるいものだ」ってコレ誰かー!米ボス選候補者の皆様に言ってあげて!( ̄□ ̄;) 古文書についての語りも刺さるわ。「君方が時代の精神と呼んでいるものは、つまるところは時代時代の影の映った歴史家先生御自身の精神にすぎぬ。そういう次第だから、時には目も当てられぬことにもなる。・・・ごみ箱だ、物置小屋だ。・・・一応世間に通用する教訓がついているくらいのもの」自分語りになってしまいますが、私もぶっちゃけ一度そう考えたら止まらなくなり、全てが無意味に感じられてしまったんだよね、自分のしたかったこと。言い訳なのかもしれないけど。まだ「これフィクションだから!」で通せる物語系古典の文学専攻すれば良かったのかも。真理への努力を無意味に感じ、己が神に似ているのではなく塵を食い人の足に踏み殺される蛆虫だと自覚したファウスト。自殺しようとして結局天上から響く歌声に救われてしまった彼の哀しみが解りすぎてツラい(;_;)
街頭の市民たちの会話はまさに「ポップコーンは持った(^^)b」状態ですな。日/本人はそれすらしなくなって久しいけど。同盟国が絡んでる最中の中東の混乱も、ヨーロッパの難民危機もどうでも良い。南シ○海に自A隊派遣されるようになってようやく気づき出すんじゃない? それもこのままじゃ良くない方向に。「ハヘイハンタイ、センソーハンタイ!」って(笑)うち、非資源国でアソコ大事な輸送ルートなんだわ、って説明を国民の皆様が理解できる日は・・・@遠い目(´-`) ついでに言うと欧米の皆様が散々中東で暴れまくってふんだくった石油のおこぼれに長年あずかってきたおかげで一定水準の生活・経済規模を維持し続けられたとも言えますし、そのためにお金も出して来ちゃいましたし。よく「平.和主義」だの「九/条にノーベ○賞を」だの言えるよ、恥を知れ!と私が彼の地域の住民なら思うね。そろそろ恥ずかしいからお花畑もいい加減にしてほしい。
あと破壊を業とする悪魔メフィストーフェレスの、災害とか色々世界に対して攻めてみせるけど、あとには依然として海と陸とが残り、あとからあとから新しい生命が芽吹くというセリフに泣きそうになった。津波で何も無くなった跡にも、ちゃんと草が生えてるもん。台/湾で今苦しんでいる人たちにも、新しい何かが訪れると良いな、って祈りたい(;人;)加油!
ファウストの朝の目覚めのうとましさの話にもウンウン頷いてしまう((-_-) 夜が来れば来たで今度は不安にさいなまれ、見る夢は恐ろしい悪夢ばかり。「望ましいのは死、生は疎ましい」どんなに薬飲んでも三時間で目覚ますからね、追加で薬飲んで何とか朝。今は安定剤の影響もあって昼間もうつらうつらしてたり、ぶっちゃけヒキってて余り活発に動いてないせいもあるでしょうけど。人間として生を得ながら、人の世の何もかもを呪うファウストに、人間らしさを取り戻させるという誘惑を持ちかけるメフィストーフェレス。そんな悪魔との契約に「あの世のことはどうでもいい。・・・己の喜びが涌き出るのは、この世の、この大地からなのだ。己の苦しみを照らすのは、この世の、この太陽なのだ。」と答えるファウスト、何故こんなにも現世に執着している彼が絶望してしまっているのか? うーん、でも私も世の中と世界は大好きだからなぁ(*_*; 歪みの方向性の問題と説明すれば理解してもらえるのだろうか?そしてキター、「己がある刹那に向かって「とまれ、お前はあまりにも美しい」といったら~」のくだり!「己がもう前に進もうとしなくなった時は、己が奴隷になる時だ」彼と違ってネガティブな方向にだけど私既にその状態なんで、誰か連れ去ってくれないですかね?@夜中のテンション\(^o^)/ 「己がこれまで背伸びをしすぎていて、久しく一切の知識に吐き気を催しているから、全人類に課せられた苦悩と幸福を己の心で受け止め、人類同様に滅びるために」悪魔と契約を交わす、そんなファウストに「結局あなたは――あなた」と告げるメフィストーフェレス。けれど悪魔は神との賭けの元、「どの途破滅せざるをえない運命」へと彼を導く。
ファウストに化けたメフィストーフェレスと新人学生のやりとりでは「法律や制度というものが永遠に遺伝し移り動く病気」と表現されているのに爆笑した(ノ∀`)ハライテー!「その間に正は邪となり、善は悪となる。末世に生れた者はまことに分がわるい。基本的人権などというものが、問題になったためしはないのだからな。」全くその通り、ゲーテさんの皮肉屋ぶりに笑うしかない。
魔女の厨で野良仕事を馬鹿にするファウストの前に現れるけものたち、「われわれだって、運さえよければ、思想を持てる」というのは当時の農民たちと学識者となり得る立場にあった人々との距離を暗に風刺しているように感じた。魔女との会話で己の名前を呼ぶな、と言うメフィストーフェレスの「人間どもが文化というもののために少しでもましにはなっちゃいない。悪魔と手は切ったが、自分たちが悪魔になったんじゃ埒口はない。」って、恐らく当時ヨーロッパを支配していたキリ○ト教的倫理観の偽善や矛盾に対しての強烈なセリフ。魔女の呪文へのファウストの感想に応じる「完全な矛盾は、賢者にも愚者にも等しく神秘的に聞こえる。・・・人間というやつは言葉をきいただけで、そこには何か思索に値するものがあるに違いないと思い込む」というの、まさにアーチャー主教やんけ(;´д`) その後に続く魔女の「気高き力は・・・思惟せぬ者にこそ与えられる」という文言がまた意味深。
魔法によってファウストが一目惚れしたマルガレーテちゃんの素朴さと清らかさが(´;ω;`) 彼女との逢瀬のために隣人マルテの旦那の死を偽証する必要に迫られ、拒否するファウストにメフィストーフェレスが告げる「偽証をするのは、こんどがはじめてのことですかい。神や世界や人間やその中に動いているものについて、懼れ気もなく、大胆に、やっきになって定義を下したりしたことはないんですか。」って、学者先生の痛いトコ突くなぁ。で、恋の炎に一瞬身を焦がしながらまた荒野をさ迷いつつ、悪魔の存在が己にとって不可欠なものになってしまった事実に気がつくファウスト。そんな彼をマルガレーテとの肉体的な快楽に誘おうとするメフィストーフェレス。結局ファウストはその誘惑に負ける。「目的もなく心の平安も知らぬ人非人、・・・欲望に狂って奈落へ落ち込んで行く、それが己だ。」ウワーン(TДT) 彼の気持ちは解りすぎるほど解るけど、マルガレーテちゃん、全部忘れて早く逃げてー! ファウストに早く彼女の元へ行くようにけしかけながら、「(マルガレーテについて)ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。・・・あなたはもうかなり悪魔じみてきているが、何が没趣味だといって、絶望している悪魔ほど没趣味なものはまずありますまい」と告げるメフィストーフェレス、まさに鬼畜のような外道・悪魔そのものだな!
でもって敬虔なクリスチャンであるマルガレーテは恋人となったファウストの信仰を確かめたがるが、神学を極めた余りにソレ自体の真理を得られずもがき苦しみ、果てに悪魔と契約を結んで彼女と恋に落ちたファウストには彼女の望む答えをどうしても与えられない。「気持が一番大切」とごまかして、すっかり骨抜きにされる一方でメフィストーフェレスの正体を薄々察して怯えるマルガレーテ。罪に塗れて初めて己の無知と傲慢を自覚しつつも、その罪の一切合切が幸せだった、と回想する彼女が(つд`)ブワッ グレートヒェン(マルガレーテ)のお兄さんのやろうとしてること、まさに昨今話題の名.誉殺人そのものやでコレ(@_@;) 結局メフィストーフェレスとファウストに殺されてしまったが・・・可哀想なグレートヒェン。悪魔にそそのかされたファウストの言いなりになって、母親まで殺した末に身ごもるとか><
その頃ファウストは呑気にワルプルギスの祭見物で魔女と踊り戯れていたのであった・・・(^ω^#)ビッキビキビキ 育休議員もビックリだね!この後に続く作者とシラー氏の情念のこもった怒涛の当てこすり攻勢が、当時の彼らを取り巻く環境について色々照らし合わせてみると実に面白い。日/本は閉じた島国で、たまーに大陸→半島経由で入ってきたものも独自進化させるしかなく、基本的に自国内だけで思想を形成・発展させるしかなかったから、激しい議論や対立も(もちろん完全になかったとは言えないけど)そこまで表立って体系的なものと化す機会は少なかった。でも大陸に在った今のド○ツ・ヨーロッパ一帯では「外国」からの思想もガンガン入ってくるし、容赦なくあちこちから反駁が飛んできて議論せざるを得ない状況が生まれたり、同時期に多様な考え方が存在し、流れというものがあるようで無いような、相反する観念が相互に作用し合う状態が常に続いていたんだなぁ、と改めて興味深く惹かれてしまいます(´∀`*)
かーらーの、一人で産み落とした赤ん坊を処分し、とうとう心が壊れてしまった処刑直前のグレートヒェンをファウストが救い出そうとするくだり。彼の言いなりになって神を裏切るという罪を犯してもなお信仰を捨てられない、頭がイカれても神の正しい裁きを望み、とうとう彼の愛より神の救いにすがろうとするグレートヒェンに、「とうとう裁かれた」と呟くメフィストーフェレス。天から響く「救われたのだ。」という声がこのエピソードで唯一のまさに“救い”ではなかろうか(ノ_;)ウッウッ 最後にファウストの名を呼び続ける彼女の声が・・・うわあぁん切ない、グレートヒェンちゃああぁーん!!!・゜・(つД`)・゜・ ファウストとメフィストーフェレスの鬼、悪魔!いやメフィストーフェレスは最初からそうだけど、いくらヤツの魔法のせいっつっても己の退屈と絶望を癒すためだけに悪魔と契約した挙句、清く正しく生きてきた純粋なお嬢さんをあんな目に合わせるとか、テメェも十二分に悪魔だわファウスト!とね、女性だからさー私も。・・・基本的には彼に共感できるし、それもまた人間のどうしようもない弱さ、と受け止めることもできるんだけど。あーやべ、長々と感想打ってたら夜中の3時\(^o^)/ 2巻も楽しみ過ぎる!
てか私、阿Qに余りにも共感できなかったことがショック過ぎた、って読んでから何回も書いたし実際今も引きずり過ぎていて、他の収録短編どころか大陸ネタ(『大地』も含めて)に当分触れられそうにもないくらいの気持ちなんだけど、もしかして欧米文学の方に共感できるのって何だかんだ言って小さい頃からフツーにキ○スト教に馴染みというか免疫があるせいなんじゃねーの?と気づいたかもしれず、別の意味でショックを受けつつある\(^o^)/ 一般日.本人はどこまでキリス○ネタ分かってるもんなんだろうか・・・? 通ったことないから知らないけど、ミッション系だとある程度礼拝や宗教の授業があるんだよね? 私が教育の場でソッチの分野に接したのは公立高校の倫理で触れたのと、大学で西洋美術史、キリ○ト教史、宗教学取った辺りだったかな?(-_-;) やっぱり祖父母と同居するようになってから家庭での経験というのが最も根深い。そこら中に本や啓示的な御言葉?が貼ってあったり、クリスマスの時期はどでかいツリーやリース用意するだけじゃなく、アドベントカレンダーに生誕模した馬小屋人形セットもバッチリ飾り付けてあった。プレゼントも親からはともかく祖父母からはお約束通り手袋か靴下+聖書系・模範的信者の行いネタ的な絵本や寓話、成長すると啓発系の本になるんですね。知らず知らず刷り込まれないわけないっつの/(^o^)\ 『ティモシー・アーチャー~』といい、一々ネタが自然と理解できるから共感できんのか!?と何かもうアイデンティティがまたカオスにさ迷い始めてしまうわ。
あ、でもやっぱり普通に日/本神話だの大陸古典にも親しんできた辺り、別に関係ないのかな?お兄さんマンガがあんだけヒットしてたり、欧米のアニオタさんがこれでもか!って日.本的なアニメにドハマりしてるのを見ると、共感は育った環境や文化的背景に余り影響されない・・・?ってことはやっぱり心情や価値観的に大陸の人々とはどうやっても(以下略)ってことかorzとまた落ち込むのだった@以下エンドレス(-_-;)
冒頭でゲーテが揶揄ってる「詩人」は彼自身をも含むのだろうか? のちの世に残る本物であることばかりを気にする詩人に、「のちの世とやらを慮ったら、一体誰が現在只今の人たちを笑わせるのですか。現在只今生きている人たちが問題さね。」と答えるセリフを聞かせてやりたいエセ芸術家気取りが現代にも何人も存在するな、とつい思い浮かべてしまう(^m^)プッフー! 下手な鉄砲数打ちゃ当たる、みたいな座長の言葉も真理を突いてて良いですね。ぶっちゃけ個人的にストーンズを好きな理由だよ(笑)でもって詩人は調和を為さしめる天与の人権をお持ちなんですかー、スゲェなこのゲーテの文壇というか自己批評。それに応じる道化の「間違いの中に真理をチラリと覗かせれば、誰もが自分の心にあるものを知るようになる」という言葉も真実だと感じた。「出来上がってしまった人間は手のつけようがなくて、これからおとなになろうという方が相手にする甲斐がある」というのも(^^;「ぐずぐずしていちゃいけない。今日だめなことは明日もだめ、一日だって無駄にしちゃいけない」同じ意のフレーズが作中に何度も出てきますが、正直胸に刺さりますね。ゲーテってあんな長生きして、何十年もかけてコレ書きながら忙しなくアチコチ飛び回っては恋をして、ライバルに張り合っては偉いさん方に会ったり、正直とても真似できないし、そういう人からどうしてこういう作品が生まれたのかも理解不能(・・;) だって私はファウストにはどうしようもなく共感できるけど、作者である彼のような生き方は全くもってできる気がしないから。
んでもって今のイス○ム圏とそう変わらないくらい、ドギツく残酷な教えに縛られていた時代がキリ○ト教世界にもあったのだと、現代のム○リムを野蛮人であるかのように糾弾する人々は忘れてしまったのだろうか、とも悲しくなった。そして自分たちは「進歩」してその慣習を捨て去ったから他者も変わるべきだ、と? 元は同じ根から生まれた教えだろうに、何故それを捨て去ったのか、その必要を感じたのか、こういう作品を通して教えさとすことがまず第一ではないのか、と改めて思ってしまいました。(『イミテーション・ゲーム』のホルモン治療のくだりでも感じたけど、ほんの少し前まで自分たちもやってたような話で偉そうな面はできないだろ、と(´-`) うちらも中.国人の爆買いやマナーを笑う前に考えないといけないのはこの点では?と思う)端っから「遅れている」と相手を見下すんじゃなくて、「前はうちらもそうだったよ、でもこういうわけで、それは間違っていると気づいたんだ」と上からじゃなくて、同じ目線で向き合って話すことができれば解決できることはもっと増えそうな気がするんだけど。やっぱり理想論に過ぎないのかな?
とにかく難民流入のスピードが速すぎてそんな余裕ないだろうしなー欧州人。ホント頭が良さそうでいて、変に奢ってしまっているというか上から目線というか、自分の考え=絶対正義・欧州=この世で最も進歩した世界の頂点、という認識の時代が長すぎて失敗してしまったパターンだな、と>< (・・・関係ないけど、捕鯨とか行き過ぎた動物保護騒ぎについてもそうでしょ? シー・○ェパードに寄付する金があるなら、ユニ○フに寄付して人間の子ども救ってあげた方がよっぽど「人道主義的」だと思うし、動物園の年老いたゾウを移動させるのに署名する労力があるなら、すぐにでもお近くの孤児院や老人ホームに慰問に出かけてやれば良いんだよ。年老いた役に立たないゾウをイキナリ大自然の群れの中に放り込んでみ? まさに現地のゾウ社会でヨーロッパの小さな国や村に押しつけられた難民と同じ扱いを受けること請け合いだから(^^)b)
神が学者に悪魔をけしかける、この出だしからゲーテ先生のキリ○ト原理主義社会(笑)への反骨精神ガンガンで良いね!学問を極め尽くしたのに結局何も知ることができない、と傲りのような絶望を抱き、霊すら呼び出して縛り付けようとするファウスト(´・ω・`) 研究室にこもりっぱなしで、「これが世界と言えようか」ってそりゃそうだわ、知識欲は罪深い。惜しみなく知識の泉はこんこんと湧き出で続けるのに、その欲望は決して満たされることなく永遠に渇し続けなければならない。凝り固まった欲望は狂気に変貌しつつあり、神の似姿として作られた人間であるはずの己が神そのものではないのか、とイッちゃい始めてその思い上がりを地霊に諌められるとか(ノ∀`) 途中までは大変共感できたけど、オッサン落ち着いて!
教え子ワーグネルとのやりとり、「わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ」と本人が苦しみ惑っている最中のファウストがどんな気持ちで告げたのかは分からないけど、確かに納得させられた。それでも話術で成功したいと続ける彼に、「真剣にいいたいことがあるのならば、言葉を飾る必要がどこにあろうか。下手に光っていて内容が空疎な演説は気持のわるいものだ」ってコレ誰かー!米ボス選候補者の皆様に言ってあげて!( ̄□ ̄;) 古文書についての語りも刺さるわ。「君方が時代の精神と呼んでいるものは、つまるところは時代時代の影の映った歴史家先生御自身の精神にすぎぬ。そういう次第だから、時には目も当てられぬことにもなる。・・・ごみ箱だ、物置小屋だ。・・・一応世間に通用する教訓がついているくらいのもの」自分語りになってしまいますが、私もぶっちゃけ一度そう考えたら止まらなくなり、全てが無意味に感じられてしまったんだよね、自分のしたかったこと。言い訳なのかもしれないけど。まだ「これフィクションだから!」で通せる物語系古典の文学専攻すれば良かったのかも。真理への努力を無意味に感じ、己が神に似ているのではなく塵を食い人の足に踏み殺される蛆虫だと自覚したファウスト。自殺しようとして結局天上から響く歌声に救われてしまった彼の哀しみが解りすぎてツラい(;_;)
街頭の市民たちの会話はまさに「ポップコーンは持った(^^)b」状態ですな。日/本人はそれすらしなくなって久しいけど。同盟国が絡んでる最中の中東の混乱も、ヨーロッパの難民危機もどうでも良い。南シ○海に自A隊派遣されるようになってようやく気づき出すんじゃない? それもこのままじゃ良くない方向に。「ハヘイハンタイ、センソーハンタイ!」って(笑)うち、非資源国でアソコ大事な輸送ルートなんだわ、って説明を国民の皆様が理解できる日は・・・@遠い目(´-`) ついでに言うと欧米の皆様が散々中東で暴れまくってふんだくった石油のおこぼれに長年あずかってきたおかげで一定水準の生活・経済規模を維持し続けられたとも言えますし、そのためにお金も出して来ちゃいましたし。よく「平.和主義」だの「九/条にノーベ○賞を」だの言えるよ、恥を知れ!と私が彼の地域の住民なら思うね。そろそろ恥ずかしいからお花畑もいい加減にしてほしい。
あと破壊を業とする悪魔メフィストーフェレスの、災害とか色々世界に対して攻めてみせるけど、あとには依然として海と陸とが残り、あとからあとから新しい生命が芽吹くというセリフに泣きそうになった。津波で何も無くなった跡にも、ちゃんと草が生えてるもん。台/湾で今苦しんでいる人たちにも、新しい何かが訪れると良いな、って祈りたい(;人;)加油!
ファウストの朝の目覚めのうとましさの話にもウンウン頷いてしまう((-_-) 夜が来れば来たで今度は不安にさいなまれ、見る夢は恐ろしい悪夢ばかり。「望ましいのは死、生は疎ましい」どんなに薬飲んでも三時間で目覚ますからね、追加で薬飲んで何とか朝。今は安定剤の影響もあって昼間もうつらうつらしてたり、ぶっちゃけヒキってて余り活発に動いてないせいもあるでしょうけど。人間として生を得ながら、人の世の何もかもを呪うファウストに、人間らしさを取り戻させるという誘惑を持ちかけるメフィストーフェレス。そんな悪魔との契約に「あの世のことはどうでもいい。・・・己の喜びが涌き出るのは、この世の、この大地からなのだ。己の苦しみを照らすのは、この世の、この太陽なのだ。」と答えるファウスト、何故こんなにも現世に執着している彼が絶望してしまっているのか? うーん、でも私も世の中と世界は大好きだからなぁ(*_*; 歪みの方向性の問題と説明すれば理解してもらえるのだろうか?そしてキター、「己がある刹那に向かって「とまれ、お前はあまりにも美しい」といったら~」のくだり!「己がもう前に進もうとしなくなった時は、己が奴隷になる時だ」彼と違ってネガティブな方向にだけど私既にその状態なんで、誰か連れ去ってくれないですかね?@夜中のテンション\(^o^)/ 「己がこれまで背伸びをしすぎていて、久しく一切の知識に吐き気を催しているから、全人類に課せられた苦悩と幸福を己の心で受け止め、人類同様に滅びるために」悪魔と契約を交わす、そんなファウストに「結局あなたは――あなた」と告げるメフィストーフェレス。けれど悪魔は神との賭けの元、「どの途破滅せざるをえない運命」へと彼を導く。
ファウストに化けたメフィストーフェレスと新人学生のやりとりでは「法律や制度というものが永遠に遺伝し移り動く病気」と表現されているのに爆笑した(ノ∀`)ハライテー!「その間に正は邪となり、善は悪となる。末世に生れた者はまことに分がわるい。基本的人権などというものが、問題になったためしはないのだからな。」全くその通り、ゲーテさんの皮肉屋ぶりに笑うしかない。
魔女の厨で野良仕事を馬鹿にするファウストの前に現れるけものたち、「われわれだって、運さえよければ、思想を持てる」というのは当時の農民たちと学識者となり得る立場にあった人々との距離を暗に風刺しているように感じた。魔女との会話で己の名前を呼ぶな、と言うメフィストーフェレスの「人間どもが文化というもののために少しでもましにはなっちゃいない。悪魔と手は切ったが、自分たちが悪魔になったんじゃ埒口はない。」って、恐らく当時ヨーロッパを支配していたキリ○ト教的倫理観の偽善や矛盾に対しての強烈なセリフ。魔女の呪文へのファウストの感想に応じる「完全な矛盾は、賢者にも愚者にも等しく神秘的に聞こえる。・・・人間というやつは言葉をきいただけで、そこには何か思索に値するものがあるに違いないと思い込む」というの、まさにアーチャー主教やんけ(;´д`) その後に続く魔女の「気高き力は・・・思惟せぬ者にこそ与えられる」という文言がまた意味深。
魔法によってファウストが一目惚れしたマルガレーテちゃんの素朴さと清らかさが(´;ω;`) 彼女との逢瀬のために隣人マルテの旦那の死を偽証する必要に迫られ、拒否するファウストにメフィストーフェレスが告げる「偽証をするのは、こんどがはじめてのことですかい。神や世界や人間やその中に動いているものについて、懼れ気もなく、大胆に、やっきになって定義を下したりしたことはないんですか。」って、学者先生の痛いトコ突くなぁ。で、恋の炎に一瞬身を焦がしながらまた荒野をさ迷いつつ、悪魔の存在が己にとって不可欠なものになってしまった事実に気がつくファウスト。そんな彼をマルガレーテとの肉体的な快楽に誘おうとするメフィストーフェレス。結局ファウストはその誘惑に負ける。「目的もなく心の平安も知らぬ人非人、・・・欲望に狂って奈落へ落ち込んで行く、それが己だ。」ウワーン(TДT) 彼の気持ちは解りすぎるほど解るけど、マルガレーテちゃん、全部忘れて早く逃げてー! ファウストに早く彼女の元へ行くようにけしかけながら、「(マルガレーテについて)ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。・・・あなたはもうかなり悪魔じみてきているが、何が没趣味だといって、絶望している悪魔ほど没趣味なものはまずありますまい」と告げるメフィストーフェレス、まさに鬼畜のような外道・悪魔そのものだな!
でもって敬虔なクリスチャンであるマルガレーテは恋人となったファウストの信仰を確かめたがるが、神学を極めた余りにソレ自体の真理を得られずもがき苦しみ、果てに悪魔と契約を結んで彼女と恋に落ちたファウストには彼女の望む答えをどうしても与えられない。「気持が一番大切」とごまかして、すっかり骨抜きにされる一方でメフィストーフェレスの正体を薄々察して怯えるマルガレーテ。罪に塗れて初めて己の無知と傲慢を自覚しつつも、その罪の一切合切が幸せだった、と回想する彼女が(つд`)ブワッ グレートヒェン(マルガレーテ)のお兄さんのやろうとしてること、まさに昨今話題の名.誉殺人そのものやでコレ(@_@;) 結局メフィストーフェレスとファウストに殺されてしまったが・・・可哀想なグレートヒェン。悪魔にそそのかされたファウストの言いなりになって、母親まで殺した末に身ごもるとか><
その頃ファウストは呑気にワルプルギスの祭見物で魔女と踊り戯れていたのであった・・・(^ω^#)ビッキビキビキ 育休議員もビックリだね!この後に続く作者とシラー氏の情念のこもった怒涛の当てこすり攻勢が、当時の彼らを取り巻く環境について色々照らし合わせてみると実に面白い。日/本は閉じた島国で、たまーに大陸→半島経由で入ってきたものも独自進化させるしかなく、基本的に自国内だけで思想を形成・発展させるしかなかったから、激しい議論や対立も(もちろん完全になかったとは言えないけど)そこまで表立って体系的なものと化す機会は少なかった。でも大陸に在った今のド○ツ・ヨーロッパ一帯では「外国」からの思想もガンガン入ってくるし、容赦なくあちこちから反駁が飛んできて議論せざるを得ない状況が生まれたり、同時期に多様な考え方が存在し、流れというものがあるようで無いような、相反する観念が相互に作用し合う状態が常に続いていたんだなぁ、と改めて興味深く惹かれてしまいます(´∀`*)
かーらーの、一人で産み落とした赤ん坊を処分し、とうとう心が壊れてしまった処刑直前のグレートヒェンをファウストが救い出そうとするくだり。彼の言いなりになって神を裏切るという罪を犯してもなお信仰を捨てられない、頭がイカれても神の正しい裁きを望み、とうとう彼の愛より神の救いにすがろうとするグレートヒェンに、「とうとう裁かれた」と呟くメフィストーフェレス。天から響く「救われたのだ。」という声がこのエピソードで唯一のまさに“救い”ではなかろうか(ノ_;)ウッウッ 最後にファウストの名を呼び続ける彼女の声が・・・うわあぁん切ない、グレートヒェンちゃああぁーん!!!・゜・(つД`)・゜・ ファウストとメフィストーフェレスの鬼、悪魔!いやメフィストーフェレスは最初からそうだけど、いくらヤツの魔法のせいっつっても己の退屈と絶望を癒すためだけに悪魔と契約した挙句、清く正しく生きてきた純粋なお嬢さんをあんな目に合わせるとか、テメェも十二分に悪魔だわファウスト!とね、女性だからさー私も。・・・基本的には彼に共感できるし、それもまた人間のどうしようもない弱さ、と受け止めることもできるんだけど。あーやべ、長々と感想打ってたら夜中の3時\(^o^)/ 2巻も楽しみ過ぎる!
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てか私、阿Qに余りにも共感できなかったことがショック過ぎた、って読んでから何回も書いたし実際今も引きずり過ぎていて、他の収録短編どころか大陸ネタ(『大地』も含めて)に当分触れられそうにもないくらいの気持ちなんだけど、もしかして欧米文学の方に共感できるのって何だかんだ言って小さい頃からフツーにキ○スト教に馴染みというか免疫があるせいなんじゃねーの?と気づいたかもしれず、別の意味でショックを受けつつある\(^o^)/ 一般日.本人はどこまでキリス○ネタ分かってるもんなんだろうか・・・? 通ったことないから知らないけど、ミッション系だとある程度礼拝や宗教の授業があるんだよね? 私が教育の場でソッチの分野に接したのは公立高校の倫理で触れたのと、大学で西洋美術史、キリ○ト教史、宗教学取った辺りだったかな?(-_-;) やっぱり祖父母と同居するようになってから家庭での経験というのが最も根深い。そこら中に本や啓示的な御言葉?が貼ってあったり、クリスマスの時期はどでかいツリーやリース用意するだけじゃなく、アドベントカレンダーに生誕模した馬小屋人形セットもバッチリ飾り付けてあった。プレゼントも親からはともかく祖父母からはお約束通り手袋か靴下+聖書系・模範的信者の行いネタ的な絵本や寓話、成長すると啓発系の本になるんですね。知らず知らず刷り込まれないわけないっつの/(^o^)\ 『ティモシー・アーチャー~』といい、一々ネタが自然と理解できるから共感できんのか!?と何かもうアイデンティティがまたカオスにさ迷い始めてしまうわ。
あ、でもやっぱり普通に日/本神話だの大陸古典にも親しんできた辺り、別に関係ないのかな?お兄さんマンガがあんだけヒットしてたり、欧米のアニオタさんがこれでもか!って日.本的なアニメにドハマりしてるのを見ると、共感は育った環境や文化的背景に余り影響されない・・・?ってことはやっぱり心情や価値観的に大陸の人々とはどうやっても(以下略)ってことかorzとまた落ち込むのだった@以下エンドレス(-_-;)
冒頭でゲーテが揶揄ってる「詩人」は彼自身をも含むのだろうか? のちの世に残る本物であることばかりを気にする詩人に、「のちの世とやらを慮ったら、一体誰が現在只今の人たちを笑わせるのですか。現在只今生きている人たちが問題さね。」と答えるセリフを聞かせてやりたいエセ芸術家気取りが現代にも何人も存在するな、とつい思い浮かべてしまう(^m^)プッフー! 下手な鉄砲数打ちゃ当たる、みたいな座長の言葉も真理を突いてて良いですね。ぶっちゃけ個人的にストーンズを好きな理由だよ(笑)でもって詩人は調和を為さしめる天与の人権をお持ちなんですかー、スゲェなこのゲーテの文壇というか自己批評。それに応じる道化の「間違いの中に真理をチラリと覗かせれば、誰もが自分の心にあるものを知るようになる」という言葉も真実だと感じた。「出来上がってしまった人間は手のつけようがなくて、これからおとなになろうという方が相手にする甲斐がある」というのも(^^;「ぐずぐずしていちゃいけない。今日だめなことは明日もだめ、一日だって無駄にしちゃいけない」同じ意のフレーズが作中に何度も出てきますが、正直胸に刺さりますね。ゲーテってあんな長生きして、何十年もかけてコレ書きながら忙しなくアチコチ飛び回っては恋をして、ライバルに張り合っては偉いさん方に会ったり、正直とても真似できないし、そういう人からどうしてこういう作品が生まれたのかも理解不能(・・;) だって私はファウストにはどうしようもなく共感できるけど、作者である彼のような生き方は全くもってできる気がしないから。
んでもって今のイス○ム圏とそう変わらないくらい、ドギツく残酷な教えに縛られていた時代がキリ○ト教世界にもあったのだと、現代のム○リムを野蛮人であるかのように糾弾する人々は忘れてしまったのだろうか、とも悲しくなった。そして自分たちは「進歩」してその慣習を捨て去ったから他者も変わるべきだ、と? 元は同じ根から生まれた教えだろうに、何故それを捨て去ったのか、その必要を感じたのか、こういう作品を通して教えさとすことがまず第一ではないのか、と改めて思ってしまいました。(『イミテーション・ゲーム』のホルモン治療のくだりでも感じたけど、ほんの少し前まで自分たちもやってたような話で偉そうな面はできないだろ、と(´-`) うちらも中.国人の爆買いやマナーを笑う前に考えないといけないのはこの点では?と思う)端っから「遅れている」と相手を見下すんじゃなくて、「前はうちらもそうだったよ、でもこういうわけで、それは間違っていると気づいたんだ」と上からじゃなくて、同じ目線で向き合って話すことができれば解決できることはもっと増えそうな気がするんだけど。やっぱり理想論に過ぎないのかな?
とにかく難民流入のスピードが速すぎてそんな余裕ないだろうしなー欧州人。ホント頭が良さそうでいて、変に奢ってしまっているというか上から目線というか、自分の考え=絶対正義・欧州=この世で最も進歩した世界の頂点、という認識の時代が長すぎて失敗してしまったパターンだな、と>< (・・・関係ないけど、捕鯨とか行き過ぎた動物保護騒ぎについてもそうでしょ? シー・○ェパードに寄付する金があるなら、ユニ○フに寄付して人間の子ども救ってあげた方がよっぽど「人道主義的」だと思うし、動物園の年老いたゾウを移動させるのに署名する労力があるなら、すぐにでもお近くの孤児院や老人ホームに慰問に出かけてやれば良いんだよ。年老いた役に立たないゾウをイキナリ大自然の群れの中に放り込んでみ? まさに現地のゾウ社会でヨーロッパの小さな国や村に押しつけられた難民と同じ扱いを受けること請け合いだから(^^)b)
神が学者に悪魔をけしかける、この出だしからゲーテ先生のキリ○ト原理主義社会(笑)への反骨精神ガンガンで良いね!学問を極め尽くしたのに結局何も知ることができない、と傲りのような絶望を抱き、霊すら呼び出して縛り付けようとするファウスト(´・ω・`) 研究室にこもりっぱなしで、「これが世界と言えようか」ってそりゃそうだわ、知識欲は罪深い。惜しみなく知識の泉はこんこんと湧き出で続けるのに、その欲望は決して満たされることなく永遠に渇し続けなければならない。凝り固まった欲望は狂気に変貌しつつあり、神の似姿として作られた人間であるはずの己が神そのものではないのか、とイッちゃい始めてその思い上がりを地霊に諌められるとか(ノ∀`) 途中までは大変共感できたけど、オッサン落ち着いて!
教え子ワーグネルとのやりとり、「わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ」と本人が苦しみ惑っている最中のファウストがどんな気持ちで告げたのかは分からないけど、確かに納得させられた。それでも話術で成功したいと続ける彼に、「真剣にいいたいことがあるのならば、言葉を飾る必要がどこにあろうか。下手に光っていて内容が空疎な演説は気持のわるいものだ」ってコレ誰かー!米ボス選候補者の皆様に言ってあげて!( ̄□ ̄;) 古文書についての語りも刺さるわ。「君方が時代の精神と呼んでいるものは、つまるところは時代時代の影の映った歴史家先生御自身の精神にすぎぬ。そういう次第だから、時には目も当てられぬことにもなる。・・・ごみ箱だ、物置小屋だ。・・・一応世間に通用する教訓がついているくらいのもの」自分語りになってしまいますが、私もぶっちゃけ一度そう考えたら止まらなくなり、全てが無意味に感じられてしまったんだよね、自分のしたかったこと。言い訳なのかもしれないけど。まだ「これフィクションだから!」で通せる物語系古典の文学専攻すれば良かったのかも。真理への努力を無意味に感じ、己が神に似ているのではなく塵を食い人の足に踏み殺される蛆虫だと自覚したファウスト。自殺しようとして結局天上から響く歌声に救われてしまった彼の哀しみが解りすぎてツラい(;_;)
街頭の市民たちの会話はまさに「ポップコーンは持った(^^)b」状態ですな。日/本人はそれすらしなくなって久しいけど。同盟国が絡んでる最中の中東の混乱も、ヨーロッパの難民危機もどうでも良い。南シ○海に自A隊派遣されるようになってようやく気づき出すんじゃない? それもこのままじゃ良くない方向に。「ハヘイハンタイ、センソーハンタイ!」って(笑)うち、非資源国でアソコ大事な輸送ルートなんだわ、って説明を国民の皆様が理解できる日は・・・@遠い目(´-`) ついでに言うと欧米の皆様が散々中東で暴れまくってふんだくった石油のおこぼれに長年あずかってきたおかげで一定水準の生活・経済規模を維持し続けられたとも言えますし、そのためにお金も出して来ちゃいましたし。よく「平.和主義」だの「九/条にノーベ○賞を」だの言えるよ、恥を知れ!と私が彼の地域の住民なら思うね。そろそろ恥ずかしいからお花畑もいい加減にしてほしい。
あと破壊を業とする悪魔メフィストーフェレスの、災害とか色々世界に対して攻めてみせるけど、あとには依然として海と陸とが残り、あとからあとから新しい生命が芽吹くというセリフに泣きそうになった。津波で何も無くなった跡にも、ちゃんと草が生えてるもん。台/湾で今苦しんでいる人たちにも、新しい何かが訪れると良いな、って祈りたい(;人;)加油!
ファウストの朝の目覚めのうとましさの話にもウンウン頷いてしまう((-_-) 夜が来れば来たで今度は不安にさいなまれ、見る夢は恐ろしい悪夢ばかり。「望ましいのは死、生は疎ましい」どんなに薬飲んでも三時間で目覚ますからね、追加で薬飲んで何とか朝。今は安定剤の影響もあって昼間もうつらうつらしてたり、ぶっちゃけヒキってて余り活発に動いてないせいもあるでしょうけど。人間として生を得ながら、人の世の何もかもを呪うファウストに、人間らしさを取り戻させるという誘惑を持ちかけるメフィストーフェレス。そんな悪魔との契約に「あの世のことはどうでもいい。・・・己の喜びが涌き出るのは、この世の、この大地からなのだ。己の苦しみを照らすのは、この世の、この太陽なのだ。」と答えるファウスト、何故こんなにも現世に執着している彼が絶望してしまっているのか? うーん、でも私も世の中と世界は大好きだからなぁ(*_*; 歪みの方向性の問題と説明すれば理解してもらえるのだろうか?そしてキター、「己がある刹那に向かって「とまれ、お前はあまりにも美しい」といったら~」のくだり!「己がもう前に進もうとしなくなった時は、己が奴隷になる時だ」彼と違ってネガティブな方向にだけど私既にその状態なんで、誰か連れ去ってくれないですかね?@夜中のテンション\(^o^)/ 「己がこれまで背伸びをしすぎていて、久しく一切の知識に吐き気を催しているから、全人類に課せられた苦悩と幸福を己の心で受け止め、人類同様に滅びるために」悪魔と契約を交わす、そんなファウストに「結局あなたは――あなた」と告げるメフィストーフェレス。けれど悪魔は神との賭けの元、「どの途破滅せざるをえない運命」へと彼を導く。
ファウストに化けたメフィストーフェレスと新人学生のやりとりでは「法律や制度というものが永遠に遺伝し移り動く病気」と表現されているのに爆笑した(ノ∀`)ハライテー!「その間に正は邪となり、善は悪となる。末世に生れた者はまことに分がわるい。基本的人権などというものが、問題になったためしはないのだからな。」全くその通り、ゲーテさんの皮肉屋ぶりに笑うしかない。
魔女の厨で野良仕事を馬鹿にするファウストの前に現れるけものたち、「われわれだって、運さえよければ、思想を持てる」というのは当時の農民たちと学識者となり得る立場にあった人々との距離を暗に風刺しているように感じた。魔女との会話で己の名前を呼ぶな、と言うメフィストーフェレスの「人間どもが文化というもののために少しでもましにはなっちゃいない。悪魔と手は切ったが、自分たちが悪魔になったんじゃ埒口はない。」って、恐らく当時ヨーロッパを支配していたキリ○ト教的倫理観の偽善や矛盾に対しての強烈なセリフ。魔女の呪文へのファウストの感想に応じる「完全な矛盾は、賢者にも愚者にも等しく神秘的に聞こえる。・・・人間というやつは言葉をきいただけで、そこには何か思索に値するものがあるに違いないと思い込む」というの、まさにアーチャー主教やんけ(;´д`) その後に続く魔女の「気高き力は・・・思惟せぬ者にこそ与えられる」という文言がまた意味深。
魔法によってファウストが一目惚れしたマルガレーテちゃんの素朴さと清らかさが(´;ω;`) 彼女との逢瀬のために隣人マルテの旦那の死を偽証する必要に迫られ、拒否するファウストにメフィストーフェレスが告げる「偽証をするのは、こんどがはじめてのことですかい。神や世界や人間やその中に動いているものについて、懼れ気もなく、大胆に、やっきになって定義を下したりしたことはないんですか。」って、学者先生の痛いトコ突くなぁ。で、恋の炎に一瞬身を焦がしながらまた荒野をさ迷いつつ、悪魔の存在が己にとって不可欠なものになってしまった事実に気がつくファウスト。そんな彼をマルガレーテとの肉体的な快楽に誘おうとするメフィストーフェレス。結局ファウストはその誘惑に負ける。「目的もなく心の平安も知らぬ人非人、・・・欲望に狂って奈落へ落ち込んで行く、それが己だ。」ウワーン(TДT) 彼の気持ちは解りすぎるほど解るけど、マルガレーテちゃん、全部忘れて早く逃げてー! ファウストに早く彼女の元へ行くようにけしかけながら、「(マルガレーテについて)ああいうちっぽけな頭は、出口が見つからないと、すぐにもう死ぬことを考えちまう。・・・あなたはもうかなり悪魔じみてきているが、何が没趣味だといって、絶望している悪魔ほど没趣味なものはまずありますまい」と告げるメフィストーフェレス、まさに鬼畜のような外道・悪魔そのものだな!
でもって敬虔なクリスチャンであるマルガレーテは恋人となったファウストの信仰を確かめたがるが、神学を極めた余りにソレ自体の真理を得られずもがき苦しみ、果てに悪魔と契約を結んで彼女と恋に落ちたファウストには彼女の望む答えをどうしても与えられない。「気持が一番大切」とごまかして、すっかり骨抜きにされる一方でメフィストーフェレスの正体を薄々察して怯えるマルガレーテ。罪に塗れて初めて己の無知と傲慢を自覚しつつも、その罪の一切合切が幸せだった、と回想する彼女が(つд`)ブワッ グレートヒェン(マルガレーテ)のお兄さんのやろうとしてること、まさに昨今話題の名.誉殺人そのものやでコレ(@_@;) 結局メフィストーフェレスとファウストに殺されてしまったが・・・可哀想なグレートヒェン。悪魔にそそのかされたファウストの言いなりになって、母親まで殺した末に身ごもるとか><
その頃ファウストは呑気にワルプルギスの祭見物で魔女と踊り戯れていたのであった・・・(^ω^#)ビッキビキビキ 育休議員もビックリだね!この後に続く作者とシラー氏の情念のこもった怒涛の当てこすり攻勢が、当時の彼らを取り巻く環境について色々照らし合わせてみると実に面白い。日/本は閉じた島国で、たまーに大陸→半島経由で入ってきたものも独自進化させるしかなく、基本的に自国内だけで思想を形成・発展させるしかなかったから、激しい議論や対立も(もちろん完全になかったとは言えないけど)そこまで表立って体系的なものと化す機会は少なかった。でも大陸に在った今のド○ツ・ヨーロッパ一帯では「外国」からの思想もガンガン入ってくるし、容赦なくあちこちから反駁が飛んできて議論せざるを得ない状況が生まれたり、同時期に多様な考え方が存在し、流れというものがあるようで無いような、相反する観念が相互に作用し合う状態が常に続いていたんだなぁ、と改めて興味深く惹かれてしまいます(´∀`*)
かーらーの、一人で産み落とした赤ん坊を処分し、とうとう心が壊れてしまった処刑直前のグレートヒェンをファウストが救い出そうとするくだり。彼の言いなりになって神を裏切るという罪を犯してもなお信仰を捨てられない、頭がイカれても神の正しい裁きを望み、とうとう彼の愛より神の救いにすがろうとするグレートヒェンに、「とうとう裁かれた」と呟くメフィストーフェレス。天から響く「救われたのだ。」という声がこのエピソードで唯一のまさに“救い”ではなかろうか(ノ_;)ウッウッ 最後にファウストの名を呼び続ける彼女の声が・・・うわあぁん切ない、グレートヒェンちゃああぁーん!!!・゜・(つД`)・゜・ ファウストとメフィストーフェレスの鬼、悪魔!いやメフィストーフェレスは最初からそうだけど、いくらヤツの魔法のせいっつっても己の退屈と絶望を癒すためだけに悪魔と契約した挙句、清く正しく生きてきた純粋なお嬢さんをあんな目に合わせるとか、テメェも十二分に悪魔だわファウスト!とね、女性だからさー私も。・・・基本的には彼に共感できるし、それもまた人間のどうしようもない弱さ、と受け止めることもできるんだけど。あーやべ、長々と感想打ってたら夜中の3時\(^o^)/ 2巻も楽しみ過ぎる!
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