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ほぼ対自分向けメモ録。ブックマーク・リンクは掲示板貼付以外ご自由にどうぞ。著作権は一応ケイトにありますので文章の無断転載等はご遠慮願います。※最近の記事は私生活が詰まりすぎて創作の余裕が欠片もなく、心の闇の吐き出しどころとなっているのでご注意くださいm(__)m
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人形の恋。後編。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「見て、レイチェル。私のお人形なの」
 
そう告げたエリザベスの言葉に覗きこんだ棺のような箱の中には、見たことがないほど美しい青年が横たわっていた。角度によっては青にも赤にも染まる、不思議な光沢を帯びた髪に白磁の肌、閉じられた瞼の下の長い睫毛が、作り物めいた美貌を冷たく彩る。私は思わず、ごくりと唾を飲み込んだ。冗談ではない、“彼”は本当に人形なのだ。町一番のお金持ち・メイフィールド家の一人娘であるエリザベスは、珍しいものを沢山持っている。朝も夜も歌い続けるカナリア、咲く度に色を変える薔薇、波も船も生き生きと動き回る港の絵、いくら食べても決して中身の減らないボンボニエール……きっとこの“人形”もそのうちの一つ。
 
「……とっても、綺麗ね」
 
彼から視線を逸らせぬまま呟いた私に満足そうに微笑むと、エリザベスは人形に向かって甘い声音で呼びかけた。
 
「さぁ目を開けて、フランシス。私があなたのマスターよ」
 
その呼び名に、青年の長い睫毛がふるふると震え、ゆっくりと持ち上げられた瞼の下から、黒曜石のように煌めく漆黒の双眸が現れた。優雅な仕草で身を起こした彼は、エリザベスの前に跪くとうやうやしくその手を取り、指先に口づけた。
 
「はじめまして、マスター。僕はフランシス、あなたの人形」
 
まるで一幅の絵のようなその光景に、心の奥がちりりと焼ける。彼は人形――ふんわりと巻かれた金の髪と、眩いほどの輝きを秘めた大きな青い瞳を持つ、我儘で奔放な私の親友・エリザベスのもの! 自分で自分に言い聞かせるような思いで、私はその儀式を見守っていた。
 
 
~~~
 
 
その後、私は何度かフランシスを見かけた。エリザベスが仲間内でのパーティーに彼を伴うこともあったし、彼女の屋敷に招待されて彼にもてなされることもあった。彼の振る舞いはいつも人形らしく淡々としていたものの、会うたびに言葉は増え、美しすぎるが故にナイフのような鋭さを漂わせていた眼差しは少しずつ人間らしい柔らかさな光を放つことを覚え、他の“人間”への態度もまた“人形”らしからぬ気遣いを見せることができるようになっていた。
そんなある日のことだった。午後のお茶に呼ばれたメイフィールド家の庭先で、私が偶然その場面に居合わせてしまったのは。
 
「……人形の分際で、何をするの!」
 
甲高く叫ぶ彼女の声と、パシンと響き渡る破裂音。パタパタと走り去る足音を追って私が茂みを覗きこむと、そこには頬を押さえたフランシスが呆然と立ちすくんでいた。
 
「どうしたの……フランシス?」
 
初めて見る彼の“無”以外の表情が珍しくて思わず声をかけると、彼は常と変わらぬ氷の眼差しでこちらを見やり、呟いた。
 
「マスターに叱られた……トラヴィスと同じことをしただけなのに」
 
その答えに、私は何が起きたか得心せざるを得なかった。トラヴィスはエリザベスのボディガードの役についている屈強な青年で、エリザベスとは主と使用人の関係にありながら密やかな恋を育んでいる関係でもあった。そのトラヴィスが彼女にしていたこととすれば――
 
「トラヴィスにキスをされて、マスターはとても幸せそうに笑っていたんだ。どうして、僕のキスは駄目なんだろう。僕もマスターの笑った顔が見たいのに……」
 
余りにも哀しそうなフランシスの呟きに、私は思わず目を見開いた。
 
「フランシス、あなた……“心”を持ってしまったのね」
 
口に出した言葉が、無数の針となって心を突き刺す。フランシスの冷たい手に触れ、私は俯いた。嬉しいのか悲しいのか、己でも判別のつかぬ気持ちが例えようの無い切なさと共に胸を焦がした。
 
 
~~~
 
 
「……駆け落ち、ですって?」
 
「しっ、レイチェル。声が大きいわ」
 
耳元でこっそりと囁かれたエリザベスの言葉に驚いて声を上げると、彼女は人差し指を唇の先に当てて悪戯めいた笑みを浮かべた。
 
「私とトラヴィスは身分違い。このままでは絶対に結ばれることはできないわ。だからね、今度……次の満月の夜、二人で屋敷を抜け出すの。遠い遠いところで……私たち、きっと幸せになるわ」
 
親友を祝福したい気持ちと、愛する人と共に逃げることの叶う彼女を妬ましく思う気持ちと、フランシスへの同情と、彼女が彼を選ぶことのない安堵感で私の心は千々に乱れた。そしてそんな自分自身への嫌悪が募る。
 
「ねぇレイチェル、誰にも言わないでね。私たちがいついなくなるのかも、どこへ行くのかも……」
 
妖しく響いたその言葉が、私の心に悪魔の囁きを吹き込んだ。可哀想な彼、彼女の大切な、美しいあのお人形。エリザベス、あなたはそれを棄てていくの? あんなにも一途にあなただけを想い続けている、あなたが“人間”にしてしまった彼を。
 
家に帰ると、私は一枚の便箋を取り出した。
 
『来る満月の夜、トラヴィス・マーフィーがメイフィールド家の令嬢をかどわかすつもりです』
 
綴った言葉はその一行。封をしたその手紙を、私はメイフィールドの屋敷へ投げ込んだ。
 
 
~~~
 
 
「何かの間違いよ、お父様! 知っているでしょう? トラヴィスがいかに誠実に私に仕えてくれているか! 彼をあんなところに閉じ込めるのは止めてちょうだい、お願いよ!」
 
満月の日、私はメイフィールド家へ呼ばれた。エリザベスの見張り役として。泣き叫びながら取り縋る娘を、父親は苦々しげな顔つきで見やっていた。きっと彼も気づいていたのだろう。護衛として雇っていた“使用人風情”と娘の関係に。
あの手紙が屋敷に届いて後、トラヴィスは手酷い仕置きを受け地下へ籠められているらしい。涙に濡れうな垂れる親友の表情(かお)に罪悪感を覚えつつ、きょろきょろと辺りを見回して彼を探す。彼はどう思っただろうか。彼女の駆け落ちに、それが阻止されたことに安堵しただろうか、喜んだだろうか、あの美しい人形は――
と、その時、部屋の外がにわかにざわめきを増した。バタバタと駆ける足音、銃声、悲鳴。そして、勢いよく部屋の扉が開かれる。
 
「……エリザベス!」
 
果たして開かれた扉の先にいたのは、閉じ込められていたはずのトラヴィスと――フランシス! 銃を掲げ、痩せこけたトラヴィスを支えるように佇む彼の瞳には、強い意志が宿っていた。彼はもう、美しいだけの人形では無い。確かな生命(いのち)の息吹を内に宿す、苛烈な炎がその目の奥に燃えていた。
 
「ここは僕が食い止めます。マスター……あなたは、あなたの望みのままに」
 
決然と放たれた言葉に、私は項垂れた。彼は、彼は“人間”だった。私などより余程人間らしい、私などより余程美しい。
 
「何を言う、フランシス! プログラムを違えたか。誰か、誰かエリザベスを止めろ!」
 
彼女は走り出した。愛しい男の手をとって。決して後ろを振り返ることなく。私はただ、震えていた。二人が消えた扉の前に立ちふさがるフランシスと、彼に向けられた沢山の銃口を眺めながら。
 
 
~~~
 
 
動かなくなったフランシスの体は、屋敷の片隅に打ち捨てられた。至るところに穴が空き、色とりどりの紐がはみ出したその体を、私は当主に願い出てもらい受けた。気味が悪そうに私を見ていた彼もまた、愛娘の失踪に憔悴しきっている様子だった。金切り声を上げる家族を尻目に、フランシスの体を部屋へと運び、寝台の上に横たえる。ずっと触れたいと思っていた、作り物の白い顔にそっと手を伸ばすも、開いたままの黒い瞳に私が吸い込まれそうだと感じたあの輝きは宿っていない。
 
「ごめんね、ごめんね、フランシス……」
 
人間の欲望によって生みだされ、人間に恋をして心を得、そのために人間に“殺された”哀れな人形。
 
「あなたが“人間”に恋したように、“人形”に恋をした人間がここにいること、忘れないで……」
 
薄い唇に己のそれを寄せる。冷たさに、涙が頬を伝う。動いていたところで、“生きて”いたところでこの唇は冷たいのだ。冷たかったはずなのだ。私は、それすらも知らないまま、彼をこんなかたちで失ってしまった! 黒い瞳に映る己の顔を直視できずに、私は手をかざした。
 
「フランシス、フランシス、もういいの……おやすみなさい、瞳(め)を閉じて」
 
手を滑らせて瞼を閉ざす。初めて会った時と変わらないはずの彼の寝顔には、あの時とは異なる確かな安らぎと幸福が宿っていた。






後書き

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「見て、レイチェル。私のお人形なの」
 
そう告げたエリザベスの言葉に覗きこんだ棺のような箱の中には、見たことがないほど美しい青年が横たわっていた。角度によっては青にも赤にも染まる、不思議な光沢を帯びた髪に白磁の肌、閉じられた瞼の下の長い睫毛が、作り物めいた美貌を冷たく彩る。私は思わず、ごくりと唾を飲み込んだ。冗談ではない、“彼”は本当に人形なのだ。町一番のお金持ち・メイフィールド家の一人娘であるエリザベスは、珍しいものを沢山持っている。朝も夜も歌い続けるカナリア、咲く度に色を変える薔薇、波も船も生き生きと動き回る港の絵、いくら食べても決して中身の減らないボンボニエール……きっとこの“人形”もそのうちの一つ。
 
「……とっても、綺麗ね」
 
彼から視線を逸らせぬまま呟いた私に満足そうに微笑むと、エリザベスは人形に向かって甘い声音で呼びかけた。
 
「さぁ目を開けて、フランシス。私があなたのマスターよ」
 
その呼び名に、青年の長い睫毛がふるふると震え、ゆっくりと持ち上げられた瞼の下から、黒曜石のように煌めく漆黒の双眸が現れた。優雅な仕草で身を起こした彼は、エリザベスの前に跪くとうやうやしくその手を取り、指先に口づけた。
 
「はじめまして、マスター。僕はフランシス、あなたの人形」
 
まるで一幅の絵のようなその光景に、心の奥がちりりと焼ける。彼は人形――ふんわりと巻かれた金の髪と、眩いほどの輝きを秘めた大きな青い瞳を持つ、我儘で奔放な私の親友・エリザベスのもの! 自分で自分に言い聞かせるような思いで、私はその儀式を見守っていた。
 
 
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その後、私は何度かフランシスを見かけた。エリザベスが仲間内でのパーティーに彼を伴うこともあったし、彼女の屋敷に招待されて彼にもてなされることもあった。彼の振る舞いはいつも人形らしく淡々としていたものの、会うたびに言葉は増え、美しすぎるが故にナイフのような鋭さを漂わせていた眼差しは少しずつ人間らしい柔らかさな光を放つことを覚え、他の“人間”への態度もまた“人形”らしからぬ気遣いを見せることができるようになっていた。
そんなある日のことだった。午後のお茶に呼ばれたメイフィールド家の庭先で、私が偶然その場面に居合わせてしまったのは。
 
「……人形の分際で、何をするの!」
 
甲高く叫ぶ彼女の声と、パシンと響き渡る破裂音。パタパタと走り去る足音を追って私が茂みを覗きこむと、そこには頬を押さえたフランシスが呆然と立ちすくんでいた。
 
「どうしたの……フランシス?」
 
初めて見る彼の“無”以外の表情が珍しくて思わず声をかけると、彼は常と変わらぬ氷の眼差しでこちらを見やり、呟いた。
 
「マスターに叱られた……トラヴィスと同じことをしただけなのに」
 
その答えに、私は何が起きたか得心せざるを得なかった。トラヴィスはエリザベスのボディガードの役についている屈強な青年で、エリザベスとは主と使用人の関係にありながら密やかな恋を育んでいる関係でもあった。そのトラヴィスが彼女にしていたこととすれば――
 
「トラヴィスにキスをされて、マスターはとても幸せそうに笑っていたんだ。どうして、僕のキスは駄目なんだろう。僕もマスターの笑った顔が見たいのに……」
 
余りにも哀しそうなフランシスの呟きに、私は思わず目を見開いた。
 
「フランシス、あなた……“心”を持ってしまったのね」
 
口に出した言葉が、無数の針となって心を突き刺す。フランシスの冷たい手に触れ、私は俯いた。嬉しいのか悲しいのか、己でも判別のつかぬ気持ちが例えようの無い切なさと共に胸を焦がした。
 
 
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「……駆け落ち、ですって?」
 
「しっ、レイチェル。声が大きいわ」
 
耳元でこっそりと囁かれたエリザベスの言葉に驚いて声を上げると、彼女は人差し指を唇の先に当てて悪戯めいた笑みを浮かべた。
 
「私とトラヴィスは身分違い。このままでは絶対に結ばれることはできないわ。だからね、今度……次の満月の夜、二人で屋敷を抜け出すの。遠い遠いところで……私たち、きっと幸せになるわ」
 
親友を祝福したい気持ちと、愛する人と共に逃げることの叶う彼女を妬ましく思う気持ちと、フランシスへの同情と、彼女が彼を選ぶことのない安堵感で私の心は千々に乱れた。そしてそんな自分自身への嫌悪が募る。
 
「ねぇレイチェル、誰にも言わないでね。私たちがいついなくなるのかも、どこへ行くのかも……」
 
妖しく響いたその言葉が、私の心に悪魔の囁きを吹き込んだ。可哀想な彼、彼女の大切な、美しいあのお人形。エリザベス、あなたはそれを棄てていくの? あんなにも一途にあなただけを想い続けている、あなたが“人間”にしてしまった彼を。
 
家に帰ると、私は一枚の便箋を取り出した。
 
『来る満月の夜、トラヴィス・マーフィーがメイフィールド家の令嬢をかどわかすつもりです』
 
綴った言葉はその一行。封をしたその手紙を、私はメイフィールドの屋敷へ投げ込んだ。
 
 
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「何かの間違いよ、お父様! 知っているでしょう? トラヴィスがいかに誠実に私に仕えてくれているか! 彼をあんなところに閉じ込めるのは止めてちょうだい、お願いよ!」
 
満月の日、私はメイフィールド家へ呼ばれた。エリザベスの見張り役として。泣き叫びながら取り縋る娘を、父親は苦々しげな顔つきで見やっていた。きっと彼も気づいていたのだろう。護衛として雇っていた“使用人風情”と娘の関係に。
あの手紙が屋敷に届いて後、トラヴィスは手酷い仕置きを受け地下へ籠められているらしい。涙に濡れうな垂れる親友の表情(かお)に罪悪感を覚えつつ、きょろきょろと辺りを見回して彼を探す。彼はどう思っただろうか。彼女の駆け落ちに、それが阻止されたことに安堵しただろうか、喜んだだろうか、あの美しい人形は――
と、その時、部屋の外がにわかにざわめきを増した。バタバタと駆ける足音、銃声、悲鳴。そして、勢いよく部屋の扉が開かれる。
 
「……エリザベス!」
 
果たして開かれた扉の先にいたのは、閉じ込められていたはずのトラヴィスと――フランシス! 銃を掲げ、痩せこけたトラヴィスを支えるように佇む彼の瞳には、強い意志が宿っていた。彼はもう、美しいだけの人形では無い。確かな生命(いのち)の息吹を内に宿す、苛烈な炎がその目の奥に燃えていた。
 
「ここは僕が食い止めます。マスター……あなたは、あなたの望みのままに」
 
決然と放たれた言葉に、私は項垂れた。彼は、彼は“人間”だった。私などより余程人間らしい、私などより余程美しい。
 
「何を言う、フランシス! プログラムを違えたか。誰か、誰かエリザベスを止めろ!」
 
彼女は走り出した。愛しい男の手をとって。決して後ろを振り返ることなく。私はただ、震えていた。二人が消えた扉の前に立ちふさがるフランシスと、彼に向けられた沢山の銃口を眺めながら。
 
 
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動かなくなったフランシスの体は、屋敷の片隅に打ち捨てられた。至るところに穴が空き、色とりどりの紐がはみ出したその体を、私は当主に願い出てもらい受けた。気味が悪そうに私を見ていた彼もまた、愛娘の失踪に憔悴しきっている様子だった。金切り声を上げる家族を尻目に、フランシスの体を部屋へと運び、寝台の上に横たえる。ずっと触れたいと思っていた、作り物の白い顔にそっと手を伸ばすも、開いたままの黒い瞳に私が吸い込まれそうだと感じたあの輝きは宿っていない。
 
「ごめんね、ごめんね、フランシス……」
 
人間の欲望によって生みだされ、人間に恋をして心を得、そのために人間に“殺された”哀れな人形。
 
「あなたが“人間”に恋したように、“人形”に恋をした人間がここにいること、忘れないで……」
 
薄い唇に己のそれを寄せる。冷たさに、涙が頬を伝う。動いていたところで、“生きて”いたところでこの唇は冷たいのだ。冷たかったはずなのだ。私は、それすらも知らないまま、彼をこんなかたちで失ってしまった! 黒い瞳に映る己の顔を直視できずに、私は手をかざした。
 
「フランシス、フランシス、もういいの……おやすみなさい、瞳(め)を閉じて」
 
手を滑らせて瞼を閉ざす。初めて会った時と変わらないはずの彼の寝顔には、あの時とは異なる確かな安らぎと幸福が宿っていた。






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