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地元紙で日本人の名前を英訳して覚えるという外国人漢字研究者さんの
話にくっそ吹きました。普通にTakedaの方が覚えやすいやろ!と思ったけど
竹の方のタケダさんと間違えないためなのかな・・・(´・ω・`)
でも私も歴史用語とか覚える時は結構漢字の意味で覚えてました(笑)
今教えてても漢字あって良かったな~と思う。書ける書けないは別にして(^^;
イメージが浮かびやすいんだよね漢字があると。
それはそうと、ちょっと色々めんどくさくなったので(うわー)
メアドとブログ拍手を撤去してweb拍手を戻してみました。
やっぱりweb拍手が一番気軽でチェックもしやすくていいのかなぁ、と。
相変わらず優柔不断な私ですみませんm(__)m
話にくっそ吹きました。普通にTakedaの方が覚えやすいやろ!と思ったけど
竹の方のタケダさんと間違えないためなのかな・・・(´・ω・`)
でも私も歴史用語とか覚える時は結構漢字の意味で覚えてました(笑)
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イメージが浮かびやすいんだよね漢字があると。
それはそうと、ちょっと色々めんどくさくなったので(うわー)
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相変わらず優柔不断な私ですみませんm(__)m
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「久しぶりねぇ……」
仰々しく近衛隊を派遣すると告げた息子をなだめ、一人では持ち切れないほどの
大きな花束を渡そうとする侍女を押し止めてその中から数本のマーガレットを抜き取り、
王太后たるその人は簡素な馬車で夫の墓所へと向かっていた。
彼女が顔も知らずに婚約し、愛称も呼ばず初夜の床についた相手は、
結婚から一年も経たぬうちに帰らぬ人となってしまった。
国境際の小競り合いで、運悪く流れ矢に当たった彼を間抜けな王だと人は嗤った。
少しだけ膨れた腹を抱えて、彼女は悲しみにくれてなどいられなかった。
戦の事後処理、国王代理への就任、そして出産に育児……余りにも慌ただしく時は過ぎた。
そうして二十年、彼女の息子は立派に成人を迎え、王位を継いだ。
喜ばしいことに、先日は隣国の姫との婚姻も成った。
若い国王夫妻の仲は睦まじく、彼女も後見役として、また母としての役目を終え
人生で初めて穏やかにまどろむことのできる時間を得たのだ。
夫の命日を思い出すことができたのも、そんな気持ちの余裕を取り戻したせいだろうか。
彼の死の知らせを最初に聞いた時、自分がどんな表情(かお)をしていたのか、
どんな言葉を発したのか既に彼女は覚えていない。ただ、最後に別れた時の夫の表情――
困ったように垂れた目尻と、何かを言いたげに薄く開かれた唇だけが、強く印象に残っている。
「あの人は、どんな顔をしていたのかしら。何を思っていたのかしら」
幸せそうに寄り添う息子夫婦を見るたびに、彼女はそんなことを考えるようになっていた。
「私の傍であんな風に笑っていたかしら? あの人は私と結ばれて、幸せだったのかしら?」
濃い灰色の瞳、癖の強いこげ茶色の髪、それから、それから――
鼻や耳はどんなかたちをしていたかしら? 手は大きかった?
体温は高めで、声は低かったように思う。息子に似ているのは笑い方。
初め少し堪えるように顔を歪めて、それから耐えきれずに吹き出す。
『く……くっくっく……ぶはっ、あっはっはっはっは!』
少しずつ、少しずつ蘇る夫の記憶。もう何年も、墓にさえ訪れることは無かった。
「あんまり良い妃とは言えないわね……」
好きな花が何かも分からずに、ただ自分の好きなマーガレットを選んでこの場所にやってきた。
仰々しく近衛隊を派遣すると告げた息子をなだめ、一人では持ち切れないほどの
大きな花束を渡そうとする侍女を押し止めてその中から数本のマーガレットを抜き取り、
王太后たるその人は簡素な馬車で夫の墓所へと向かっていた。
彼女が顔も知らずに婚約し、愛称も呼ばず初夜の床についた相手は、
結婚から一年も経たぬうちに帰らぬ人となってしまった。
国境際の小競り合いで、運悪く流れ矢に当たった彼を間抜けな王だと人は嗤った。
少しだけ膨れた腹を抱えて、彼女は悲しみにくれてなどいられなかった。
戦の事後処理、国王代理への就任、そして出産に育児……余りにも慌ただしく時は過ぎた。
そうして二十年、彼女の息子は立派に成人を迎え、王位を継いだ。
喜ばしいことに、先日は隣国の姫との婚姻も成った。
若い国王夫妻の仲は睦まじく、彼女も後見役として、また母としての役目を終え
人生で初めて穏やかにまどろむことのできる時間を得たのだ。
夫の命日を思い出すことができたのも、そんな気持ちの余裕を取り戻したせいだろうか。
彼の死の知らせを最初に聞いた時、自分がどんな表情(かお)をしていたのか、
どんな言葉を発したのか既に彼女は覚えていない。ただ、最後に別れた時の夫の表情――
困ったように垂れた目尻と、何かを言いたげに薄く開かれた唇だけが、強く印象に残っている。
「あの人は、どんな顔をしていたのかしら。何を思っていたのかしら」
幸せそうに寄り添う息子夫婦を見るたびに、彼女はそんなことを考えるようになっていた。
「私の傍であんな風に笑っていたかしら? あの人は私と結ばれて、幸せだったのかしら?」
濃い灰色の瞳、癖の強いこげ茶色の髪、それから、それから――
鼻や耳はどんなかたちをしていたかしら? 手は大きかった?
体温は高めで、声は低かったように思う。息子に似ているのは笑い方。
初め少し堪えるように顔を歪めて、それから耐えきれずに吹き出す。
『く……くっくっく……ぶはっ、あっはっはっはっは!』
少しずつ、少しずつ蘇る夫の記憶。もう何年も、墓にさえ訪れることは無かった。
「あんまり良い妃とは言えないわね……」
好きな花が何かも分からずに、ただ自分の好きなマーガレットを選んでこの場所にやってきた。
一国の主が眠る墓としては余りに簡素に過ぎるその墓の、
白く美しい十字の傍にかがみこみ小さな花束を立てかける。
花言葉は、愛の誠実。愛していたのかも、愛されていたのかも分からぬ相手に
手向けるには余りに可笑しな花だったと、彼女は一人自嘲した。
白く美しい十字の傍にかがみこみ小さな花束を立てかける。
花言葉は、愛の誠実。愛していたのかも、愛されていたのかも分からぬ相手に
手向けるには余りに可笑しな花だったと、彼女は一人自嘲した。
「あんれ、王太后様、さすがはご夫婦だなぁ。ちゃあんと先王様のお好きな花を分かっておいでだ」
そんな彼女の背後から現れたのは墓守の老人。
「陛下もマーガレットがお好きだったのですか?」
やや面食らった表情で問うた王太后に、老人は苦笑まじりにこう応じた。
「そらなぁ……大事な方と同じ名前の花だから」
その答えに王太后は大きく目を見開き、そして言葉を失った。
マーガレット――それは、何年も何年も呼ばれることの無かった彼女自身の名。
この二十年、彼女は“女王陛下”であり、“母上”であり、“王太后様”として生きてきた。
何故己がこの花を愛したのか、すっかり忘れてしまっていた。
『行って来る……留守を頼むな、マーガレット』
最後にその名を呼んだのは彼だった。
今となっては二度と聞けぬ声、二度と見られぬ眼差し、二度と触れられぬ手の持ち主。
王太后は、マーガレットはゆっくりと瞳を閉ざし、そして微笑んだ。
ぼんやりとしていたはずの輪郭が、今では鮮明に浮かび上がる。
ああ、あの人は確かに自分の夫だった。自分は確かに、あの人の妻であったのだ。そう認めた瞬間、胸の内から込み上げる喜び。同じものを、彼も感じていてくれたなら。
「陛下……――――――」
二十年ぶりに紡ぐその名を、彼女は愛しげに呼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『花墓』暗くないバージョンかよ!っていう。
墓前と言うシチュエーションが好きすぎてごめんなさいm(__)m
そんでもって11/22の誕生花調べたらマーガレットだったんですよ・・・
どんだけネタ被りだよっていう・・・でも折角時事ネタなんだから、と強行。
好物詰め込めて楽しかったです(笑)
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くまきちは星を見るのが大好きなクマでした。
真っ暗闇の夜空に、かがやく一点の光を見上げては
「いいなぁ、あのきらきらした、きれいなものに触れたらなぁ。
いつかおいらも今よりもっともっと高い木にのぼれるようになって、あの光を掴んでみたいな」
と考えていました。そんなくまきちを、仲間たちは笑いました。
「くまきち、知らねぇのか、あれは目に見えるよりずっとずっと遠くにある“星”というもんなんだぜ」
「光っているのは星そのものが燃えているせいか、
近くに燃える星があってその光を反射しているからさ」
近くに燃える星があってその光を反射しているからさ」
「実際に近づけば、おれたちが今いる場所よりもっと寂しい場所かもしれないんだよ」
それでも、くまきちは空を見上げ、星を追うことを止めませんでした。
「光っていなくてもいい、何もない場所だっていいんだ。おいらはいつか、あの場所に行ってみたい」
そんな風にして、くまきちは夢を見、春を過ぎ夏を越え、やがて秋を迎えました。
秋は実りの季節です。そしてクマたちにとっては、冬の間の長い長い眠りに備えるための
大切な支度の季節でもあるのです。ところがその年、夏の太陽は余りに強い日差しで
野山を焼き、木々を狂わせ草を枯らしてしまいました。恵みを失った山でクマたちは惑い、
やむなく人里へと降りる決意をせざるを得ませんでした。
秋は実りの季節です。そしてクマたちにとっては、冬の間の長い長い眠りに備えるための
大切な支度の季節でもあるのです。ところがその年、夏の太陽は余りに強い日差しで
野山を焼き、木々を狂わせ草を枯らしてしまいました。恵みを失った山でクマたちは惑い、
やむなく人里へと降りる決意をせざるを得ませんでした。
人里は、クマたちにとって地獄です。踏みつければ固く冷たいアスファルトの大地、
猛スピードで走り去っていく鋼鉄の塊、そして、恐ろしい恐ろしい敵である人間……。
それでも、人里には食べ物があります。人間たちが大切に育て、自然にも獣にも負けず
慈しんできた豊かな実りが、クマの目には眩しい宝物として映るのです。
猛スピードで走り去っていく鋼鉄の塊、そして、恐ろしい恐ろしい敵である人間……。
それでも、人里には食べ物があります。人間たちが大切に育て、自然にも獣にも負けず
慈しんできた豊かな実りが、クマの目には眩しい宝物として映るのです。
命を繋ぐために、くまきちも人里へ赴く決意をしました。
山の上の住処から、くまきちは静かに人の住む街を見下ろしました。そこには無数の灯が輝き、
さながら自分の見上げてきた宇宙が、その場所に凝縮されているかのようにくまきちは感じました。
さながら自分の見上げてきた宇宙が、その場所に凝縮されているかのようにくまきちは感じました。
「くまきち、おまえ本当に行くのか?」
心配そうな友だちに問われて、くまきちはこう答えました。
「みんなの言うように地獄のような場所だったとしても、
あのきらめきの中ならおいらは後悔しないんじゃないかと思うんだ。
一度でいいから、おいらは星を目の前で見てみたい。手にしてみたいんだ……」
あのきらめきの中ならおいらは後悔しないんじゃないかと思うんだ。
一度でいいから、おいらは星を目の前で見てみたい。手にしてみたいんだ……」
あくる日、くまきちは一目散に山を駆け降りました。
~~~
初めて訪れた人間の町は、灰色で、真っ黒で、そしてくまきちが嗅いだ事の無いにおいに
満ち溢れていました。畑を焼く煤の臭い、自動車の排気ガスの臭い、そして、
ドブを流れる下水の臭い……全てが、くまきちの鼻にとっては強烈すぎる、不快なにおいでした。
それでも時たま、民家の軒先や、畑の奥からかぐわしい果実の香りが漂ってきます。
久しぶりに嗅ぐその香りはくまきちを夢見心地にさせ、自分が今危険な場所にいる、
という注意力を失わせて山から遠く、遠くへ彼を誘うのでした。
満ち溢れていました。畑を焼く煤の臭い、自動車の排気ガスの臭い、そして、
ドブを流れる下水の臭い……全てが、くまきちの鼻にとっては強烈すぎる、不快なにおいでした。
それでも時たま、民家の軒先や、畑の奥からかぐわしい果実の香りが漂ってきます。
久しぶりに嗅ぐその香りはくまきちを夢見心地にさせ、自分が今危険な場所にいる、
という注意力を失わせて山から遠く、遠くへ彼を誘うのでした。
「ああ、これは柿のにおいだなぁ! おいらは柿が大好きなんだ。
もう少し、もうちょっとだけ近づければなぁ……」
もう少し、もうちょっとだけ近づければなぁ……」
すっかりお腹をペコペコにさせたくまきちは、そう呟いてとぼとぼと人間の町をさまよいました。
走り出す元気は、とうになくなってしまいました。そうして辺が暗闇にすっぽりと包まれた頃、
くまきちの憧れた星の光のようにぼんやりとかがやく電灯の光の中、真っ直ぐにそびえたつ
灰色の柱が自分を見下ろしていることに、くまきちは気づきました。
柱のてっぺんは高すぎてくまきちには見えませんが、かすかに――
本当にかすかに、小さな黒い影が止まっているようにくまきちは思いました。
走り出す元気は、とうになくなってしまいました。そうして辺が暗闇にすっぽりと包まれた頃、
くまきちの憧れた星の光のようにぼんやりとかがやく電灯の光の中、真っ直ぐにそびえたつ
灰色の柱が自分を見下ろしていることに、くまきちは気づきました。
柱のてっぺんは高すぎてくまきちには見えませんが、かすかに――
本当にかすかに、小さな黒い影が止まっているようにくまきちは思いました。
「あれは木の実だろうか、鳥だろうか。ひとまず行って、確かめてみよう」
お腹を空かせたくまきちは、それが何なのか気になって仕方ありませんでした。
くまきちは、ヨロヨロと柱を登り始めました。一つ目の枝まで登り、二つ目の枝に辿りつき、
少しずつ、少しずつ息を切らしながら、くまきちはするするとして滑りやすい柱を、
慎重に慎重に登り詰めていきました。そうしてようやく、てっぺんまで辿りついた時――
そこから伸びる細い枝の根本に張り付いた、木の実とも鳥とも判別のつかないそれを目にしました。
くまきちは、ヨロヨロと柱を登り始めました。一つ目の枝まで登り、二つ目の枝に辿りつき、
少しずつ、少しずつ息を切らしながら、くまきちはするするとして滑りやすい柱を、
慎重に慎重に登り詰めていきました。そうしてようやく、てっぺんまで辿りついた時――
そこから伸びる細い枝の根本に張り付いた、木の実とも鳥とも判別のつかないそれを目にしました。
「木の実か鳥か、なんて関係ない。おいらはこれのためにここまで登って来たし、
どちらでも食えるものに代わりはないんだから」
どちらでも食えるものに代わりはないんだから」
くまきちはその黒いものにかぶりつきました。その瞬間、くまきちの目の前で星が弾け、
体中が雷に打たれたように熱くなって、炎が、くまきちのふさふさとした黒い毛を焦がしました。
くまきちは瞳をいっぱいに見開いて夜空を見つめました。そこには人里に降りて以来
やけに遠く感じてしまうようになった恋しい星々が、ずっと近い距離で瞬いていました。
くまきちはその星の美しさに感動し、ああ、自分はとうとう星に触れたのだ、
と一つ息を吐いて、それから二度と目を開くことはありませんでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
体中が雷に打たれたように熱くなって、炎が、くまきちのふさふさとした黒い毛を焦がしました。
くまきちは瞳をいっぱいに見開いて夜空を見つめました。そこには人里に降りて以来
やけに遠く感じてしまうようになった恋しい星々が、ずっと近い距離で瞬いていました。
くまきちはその星の美しさに感動し、ああ、自分はとうとう星に触れたのだ、
と一つ息を吐いて、それから二度と目を開くことはありませんでした。
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いきなりだったので引かれた方もいらっしゃったかもしれないんですが、
私はクマが好きなのでつい書いてしまいました。感電死なんて悲し過ぎる(´;ω;`)
現実世界でどっちの味方か、と明確に言えないようなモヤモヤするネタは
書かないようにしようと思いつつ、書くことによって自分の中で
色々沈静化できるので時々やらかしてしまいます(-_-;
大体の方は「は?」と思われるでしょうしどうぞスルーしてやってください・・・。
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おうちに無線LANが入りましたひゃっほい!
のびのびネット生活ただいま!廃人フラグこんにちは!\(^O^)/
の記念に、ガラでもない青春物をひっさびさに書いてみました。
少女漫画はこれくらいが良いよね。エロはいらないんだよエロは!
プラトニックな妄想力と思いこみの力で何とかなるのが
十代の恋愛だろうがうわあああ青春ばんざい!\(^O^)/
と一人で楽しみましたが、ありふれた話過ぎて正直すみませんでした
私のジャンルじゃないことはわかっている・・・orz
まぁそういうわけで、今後修正のスピードが上がれば良いな、と思います。
改稿多すぎで返ってめちゃめちゃになる気がしないでもないが(-_-)
のびのびネット生活ただいま!廃人フラグこんにちは!\(^O^)/
の記念に、ガラでもない青春物をひっさびさに書いてみました。
少女漫画はこれくらいが良いよね。エロはいらないんだよエロは!
プラトニックな妄想力と思いこみの力で何とかなるのが
十代の恋愛だろうがうわあああ青春ばんざい!\(^O^)/
と一人で楽しみましたが、ありふれた話過ぎて正直すみませんでした
私のジャンルじゃないことはわかっている・・・orz
まぁそういうわけで、今後修正のスピードが上がれば良いな、と思います。
改稿多すぎで返ってめちゃめちゃになる気がしないでもないが(-_-)
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「あの、こちらに上条由紀也先輩はいらっしゃいますでしょうか!?」
昼休みの教室の入り口で、顔を真っ赤にして大声で叫んだ一年生。少女漫画のテンプレ的な女がいるなぁ、それが彼女の第一印象だった。
「ひゅーひゅー、由紀也やるじゃん」
俺が口笛を吹いて囃したてると、由紀也――親友はいかにもうるさそうにこちらを睨んだ。そうして少し面倒臭そうな足取りで立ち上がり、教室の入り口でカチンコチンになっている彼女に向き合った。
「悪いんだけど……誰さん?」
胡乱気な由紀也の問いかけに、これまた大声で彼女は答えた。
「一年C組、田崎ゆめと申します!」
由紀也の後に続いた俺は、その余りに思い詰めた表情(かお)に爆笑してしまった。俺の脳内フォルダに新しいテンプレートが追加されたのは、多分その時だったのだろう。
~~~
それから彼女は、いっそしつこいくらいに俺たちの前に姿を現すようになった。
「か、上条先輩、髪少し切ってみたんですがどうでしょうか?」
「上条先輩、お弁当作ってきました!」
「上条先輩、ごめんなさい、私、いつも足を引っ張ってばかりで……」
普段は茶色のヘアゴムをピンクに変えてみたり、いかにも女の子らしい水玉のバンダナにくるまれた弁当箱を差し入れてみたり、張り切って由紀也も所属する体育祭実行委員に立候補してみたり……傍から見ればうざったいほどの彼女の行動は、健気な努力と一途な姿勢で次第に周囲に受け入れられていった。彼女はいつの間にか俺と由紀也の日常に当たり前のように入り込んでしまったのだ。
二つに結ばれた少し色の薄い癖のある髪がくるくるとよく跳ねる。大きな瞳はまるで小動物のようにきらきらと輝き、リップクリームで潤った口元は開いたり閉じたり上を向いたり下を向いたり、忙しないことこの上ない。思い込んだら一直線で上級生の教室にも気おくれすることなく飛び込んでくるし、例え悪目立ちしても、いじめられても懲りることなく彼を――由紀也を追い続ける彼女。
長身に真っ黒な短髪、引き締まった身体にいつもどこか不機嫌そうな、けれど割かし男前、と表現できるくらいの顔立ちをした由紀也も、典型的な少女漫画のヒーローだ。彼女の猛アタックに迷惑そうな素振りを見せながらも何だかんだと相手をしてやり、あからさまなドジは見て見ぬふりをしながらもフォローを欠かさず、ボール意外に興味が無いという表情(かお)でグラウンドを走りながら、密かに――本当にこっそりと、フェンスの向こうの群衆に眼差しを注いでいる親友。
知らぬは本人ばかりなり、まさに王道テンプレート。そんな二人をくだらないと言いながらも、俺もその中にしっかりと組み込まれた人物を演じていることに、息苦しさを覚えるようになったのはいつからだろう?
「ゆーめちゃん、髪型変えた? 可愛いね、似合ってる」
「また先越されちゃったの? じゃあ俺が食べてあげるよ」
「あの時はよく頑張ったよね、俺はちゃんと見てたよ」
色が脱けて傷んだ髪を無造作に後ろへ流し、制服のズボンをだらしなく下げた俺のことを、初め彼女は少し警戒していたようだった。けれど、彼女の想い人の隣にいつもいる俺に、少しずつ、本当に少しずつ笑顔を向けてくれるようになった。
「もう~やめて下さいよ高木先輩。いつも冗談ばっかり」
彼女が寝坊をして髪を降ろしてきた日、風にたなびく髪から漂う香りにドキリとしたことも、同級生からの嫌がらせで由紀也に渡せなかった調理実習のクッキーの味が少し苦かったことも、体育祭で足をひねりながらも由紀也にバトンを繋ごうと必死に走り抜く姿に感動したことも、言葉にしたところで、態度に表したところで全て、全て彼女の心の奥には届かない。彼女の瞳には由紀也しか映っていないから。彼女は、俺の言葉なんか必要としていないから。由紀也は、何も言わないのに、彼女に、何もしてあげていないのに。
笑わせる、テンプレートは俺の方だ。チャラくて明るいお人好しの先輩、ヒーローの親友、ヒロインに片思いする当て馬。初めは面白そうだから、という理由で引き受けた役回りのはずなのに、今ではとんだ道化師だ。
笑わせる、テンプレートは俺の方だ。チャラくて明るいお人好しの先輩、ヒーローの親友、ヒロインに片思いする当て馬。初めは面白そうだから、という理由で引き受けた役回りのはずなのに、今ではとんだ道化師だ。
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俺と彼女が一対一で話すことができるのは、大抵青空が広がる屋上の一角だ。元々タバコを吸うためにこっそり通っていたはずの場所なのに、彼女が嫌がるせいで近頃はさっぱりご無沙汰してしまっている。
「ゆめちゃんてさー、いきなり由紀也探しに教室来たけど、最初のきっかけって何だったの?」
聞いたら負けてしまうような気がして中々聞けなかった質問をぶつけると、彼女は恥ずかしそうに少し俯いて話し出した。
「私、初めて学校にバスで来た日、緊張しすぎたせいか、料金箱にお金を入れる直前に百円玉を転がしちゃったんです。たまたま予備の小銭も無くて、凄く恥ずかしくて、後ろには沢山人が並んでるしで一人テンパっちゃって……」
「そして? そん時由紀也が、無言で自分の財布から百円玉を差し出してくれたって?」
俺の相槌に、彼女は力強く何度も頷く。
「そうなんです! その時はお名前も存じ上げなかったんですけど、同じ学校の制服だったし何とかしてお礼を言わなきゃ、と思って……」
頬を染め、身ぶり手ぶりを交えながら一生懸命話す彼女は何だかとても幸せそうだ。
頬を染め、身ぶり手ぶりを交えながら一生懸命話す彼女は何だかとても幸せそうだ。
「俺には、無理だなぁ……」
ボソッと呟いた言葉に、彼女はきょとりとして首を傾げた。彼女と由紀也の慣れ染めは拍子抜けするほどシンプルで、だからこそ揺るがないエピソード。本当に、どんだけテンプレ通りだよ。彼女の失敗も、由紀也の行動も。
俺が由紀也なら、イライラしながらとろくさい後輩に罵声を浴びせているかもしれない。それが普通のリアクションだろう、きっと。
俺が由紀也なら、イライラしながらとろくさい後輩に罵声を浴びせているかもしれない。それが普通のリアクションだろう、きっと。
「あっ、今こいつ馬鹿みたいに単純、とか思ったでしょ……!?」
何かに気づいた表情で、彼女が上目遣いにこちらを睨む。
「いや、全然?」
俺の答えに、彼女は納得がいかない様子ですねたように視線を逸らした。
「単純でいいですよ、恋愛なんて一目惚れと思いこみの賜物だ、ってお姉ちゃんが言ってましたもん」
「そりゃ真理だな」
俺は笑った。彼女をヒロインだと信じなければ、俺はこのテンプレートを保存することは無かったかもしれない。全ては思い込み、“可愛いかもしれない”、“優しいかもしれない”、“運命かもしれない”……その積み重ねが、想いを創る。きっかけは簡単、だけど、嘘じゃない。心の中で呟きながら、唇を尖らせる彼女の柔らかな癖毛に手を滑らせる。
「まぁ良かったじゃん? 晴れて両想いになったんだし……」
そう告げた途端、音を立てる勢いで林檎色に染まる彼女の頬。彼女をこんな表情(かお)にさせることができるのは由紀也だけだ。でも、その表情(かお)を見た回数なら、きっと俺の方が由紀也に勝ってる。由紀也本人にはできない話を、俺は沢山聞いてきたんだ。彼女の悩み、彼女の喜び、彼女の想い。この場所で、くすぶる痛みを閉じ込めながら。
「……ありがとうございます、高木先輩に色々アドバイスしていただいたおかげです」
彼女は俺に向かって微笑んだ。くしゃくしゃと頭を撫でると、くすぐったそうに身をよじるその姿が、堪らなく愛しい。
「本当に可愛いなぁ、ゆめちゃんは。……由紀也と、いつまでも仲良くしろよ?」
俺の言葉に彼女は一瞬動きを止め、窺うようにこちらを見た。もう駄目なんだ、限界だ。俺は固く貼り付けてきたピエロの仮面を、ここらで投げ捨てることにするよ。良いだろ? 親友。どうせ俺は――
「ゆめちゃん、俺さ……転校するんだ」
ここから先は、俺の手で書き換えられたテンプレート。さぁ、君はどんな答えをくれる? もし俺がいなくなったら、失われた言葉を懐かしんでくれるのかな? 俺の存在を、少しでも思い出してくれるだろうか? ……可哀想な当て馬に、一発逆転ホームランの可能性は何パーセント残されている?
言葉を失った彼女の瞳が丸く見開かれる様子に、俺は満たされた思いで口端を上げた。
言葉を失った彼女の瞳が丸く見開かれる様子に、俺は満たされた思いで口端を上げた。
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